トラック種目では厚底シューズが禁止されているため、一般的に5000mはスパイクを使用して走ることになります。しかし、スパイクは各メーカーから発売されており、どのスパイクを選んでいいのか分かりづらい現状です。
そこで今回は5000mにおすすめのスパイクを紹介します。各スパイクの特徴を解説するので、スパイク選びの参考にしてください。
・5000mは厚底シューズでもいいの?
・5000mを走るためにおすすめのスパイクは?
・スパイクごとの特徴を知りたい
・トレックレースで厚底シューズは使えるのか
・5000mにおすすめのスパイク
・各スパイクの特徴
20年以上の競技歴で培った知識を基に解説します。

5000mはスパイク派?
厚底シューズは禁止されている

ロードレースでは厚底シューズの使用が主流ですが、トラックレースでは残念ながら使用が禁止されています。そのため、普段厚底シューズのみを履いている人は、トラックシーズンに向けて薄底にも慣らしていかなくてはなりません。

トラックでは使えないのか…
5000mでもスパイクが主流
短距離種目や中距離種目はスパイクの使用が一般的ですが、5000mも同様にスパイクが主流となっています。
しかし、スパイクが苦手なランナーもいるため、その場合はマラソンシューズを使用する場合もあります。たただ、マラソンシューズについては厚底規制であるソール25mm以下であることをしっかりと確認しましょう。規定シューズかどうかはWAの一覧から確認できます。
おすすめのスパイク

5000mに使用できるスパイクは10000mにも対応可能な長距離向けのスパイクです。
スパイクは高い反発力を得られる反面、疲労感が大きいデメリットもありますが、長距離向けのスパイクは疲労感が軽減される作りになっています。

おすすめのスパイクは?
NIKE ドラゴンフライ2
重さ:約140g(27.0㎝片方)
価格:22,600円(税込)
スパイクピン:取り外し可能ピン×4本
プレートによりスムーズな体重移動を可能にします。トップランナーのほとんどが使用しているシューズで、1500m〜10000mまで使用可能です。
ソールは薄いもののズームXによりクッション性は抜群。まるで厚底シューズを履いているかのような感覚です。NIKEドラゴンフライ2について詳しく解説しています。
トレーニングシーンに合わせたNIKEランニングシューズについても解説しています。


アディゼロ アバンチ
重さ:約172g(27cm片方)
価格:22,000円(税込)
アディゼロ アバンチは3000m〜10000mに適した長距離用のスパイクです。一般的には長距離種目に使われるスパイクで、5000mでも使用可能です。
長距離用スパイクはエネルギー効率を高める特徴があるため、スタミナを温存しながらレースを進めることができます。5000mはスタミナが求められる種目であるため、エネルギー効率を重視する方におすすめです。アディゼロアバンチについて詳しく解説しています。


PUMA ロングディスタンス ニトロ エリート3
重さ:約155g(27.0cm片方)
価格:29,700円(税込)
PUMA ロングディスタンス ニトロ エリート3は長距離種目向けのスパイクでのフラッグシップモデルです。エヴォスピード ロングディスタンス ニトロ エリートに近い設計をしていますが、軽量性に改良が加えられています。
ミッドソールが厚めに設計されており、足へのダメージを軽減しながらレースを進めることができます。反発力を得ながらも、最後まで足を温存したい方におすすめです。エヴォスピード ロングディスタンス ニトロ エリートについて詳しく解説しています。
トレーニングシーンに合わせたPUMAランニングシューズについても解説しています。


ニューバランス FuelCell SuperComp MD-X v3
重さ:約167.5g(5.9oz片方)
価格:30,800円(税込)
ニューバランスのFuelCell SuperComp MD-X v3は800m〜5000mに対応したオールマイティなスパイクです。ミッドソール素材には、マラソンシューズにも採用されているFuelCellを使用しています。フルレングスのカーボンプレートと相乗効果で高い反発力を発揮します。
スパイクピンは片足6本で取り外し可能です。取り外し可能なため、スパイクピンが劣化しても、ピンを交換することでシューズを長く使えます。トレーニングシーンに合わせたニューバランスランニングシューズについても解説しています。
On Cloudspike Amplius2
重さ:約157.3g
価格:19,800円(税込)
Cloudspike Amplius2はOnの長距離用スパイクです。Onランニングシューズの代名詞であるCloudTecを抑えめに採用し、高反発なスパイクに仕上がっています。
高強度プレートを採用しており、反発力も兼ね備えたスパイクです。Helion HFハイパーフォームでクッション性を発揮しつつ、Speedboardで反発力を得られる設計です。クッション性と反発力をバランスよく得たい方におすすめです。Cloudspike Ampliusについて詳しく解説しています。
asics COSMORACER LD 3
価格:24,500円
スパイクピン:取り外し可能ピン×4本
マラソンシューズに固定ピンを追加したような一足。アシックスのマラソンシューズは、その性能の高さから非常に多くのランナーに使用されてきました。特徴は、asicsマラソンシューズのフラッグシップモデルにも採用されているミッドソール素材FF BLAST PLUSです。
軽いシューズは疲労感軽減にもなるため長距離ランナーにとっては大きなメリットとなります。COSMORACER LD 3は3000m〜10000mまで対応でき、スパイク特有の引っかかる感覚が苦手な方にもおすすめです。トレーニングシーンに合わせたasicsランニングシューズについても解説しています。


ミズノ クロノディストNEO
重さ:約145g(27cm片方)
価格:24,200円(税込)
ミズノのクロノディストNEOは従来から多くのランナーに愛用されてきた長距離用スパイクの改良型です。薄底のマラソンシューズにスパイクピンを取り付けたような設計のクロノディストから、厚底スパイクへと生まれ変わりました。4.0mmのスパイクピンが片足4本ついています。
スパイクピンが短く、本数も少ないため、足へのダメージを大幅に軽減できます。5mmピンでも長いと感じる方やスパイクピンによるダメージに不安がある方におすすめです。トレーニングシーンに合わせたミズノランニングシューズについても解説しています。


現ルールでも使えるシューズはある
厚底シューズは規制されているものの、WAの一覧を見てもわかる通り使用できるシューズも残されています。体重の軽い方や筋力の弱い方、スパイクを得意としない選手は以下に紹介するシューズの使用も検討してください。
asicsからはトラックレースに対応した薄底シューズが販売されています。スパイクが苦手な方やマラソン練習の一環としてトラックレースを走りたい方にお勧めです。
薄いソールは地面の感覚をしっかりと感じることができます。トレーニングシーンに合わせたasicsランニングシューズについても解説しています。

昔はみんな薄底を履いてたね!


ミズノ デュエルフラッシュ2
定価:14,960円
重さ:約175g(27.0cm片方)
アシックスのランニングシューズに並ぶ人気を誇っていたミズノのシューズ。デュエルフラッシュ2は現代の厚底シューズに近い設計ですが、トラックレースでも使用できる設計です。
厚底シューズの感覚を活かしつつ、トラックレースに臨みたい方にお勧めです。トレーニングシーンに合わせたミズノランニングシューズについても解説しています。

これかアシックスのどっちかだった!


中距離種目もスパイク選びが重要

スピードを出すためにはスパイク選びが重要ですが、1500mと同様に長距離種目でもスパイク選びが重要になります。スパイク選びが勝敗を左右することもあるため、自分の足にあったスパイクを妥協せずに選びましょう。
種目に合わせたおすすめスパイクも紹介しているので参考にしてください。
800mにおすすめのスパイク
800m,1500mにおすすめのスパイク
3000mにおすすめのスパイク
5000m,10000mにおすすめのスパイク
まとめ
5000mの自己ベストはランナーとしてのパラメーターになるため、絶対に更新しておきたいものです。
5000mのタイムを縮めることで、ロードレースの自己ベストも短縮されるため、トラックが苦手な方も積極的にレースに出場しましょう。
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