最近は中学生の記録向上も勢いがあり、5000m走にチャレンジする生徒も多くなっています。そこで今回は中学生の5000m走の記録やトレーニングについて解説します。
部活動指導をする教員の方や、記録向上を目指す中学はぜひ参考にしてください。
・中学生の5000mの平均タイムは?
・中学生でも500mを走れる?
・5000mを走るために必要なトレーニングは?
・中学生の5000mの目安タイム
・中学生が5000mを走る場合のトレーニング
・トレーニングする際の注意点
20年以上の競技歴で培った知識を基に解説します。
中学生でも5000m走れるの?
中学生の5000m平均タイムはどれくらい?
中学生の陸上競技中長距離種目は800m、1500m、3000mです。中学校総体でも最長種目は3000mであるため、長距離種目を走る生徒は3000mに出場しています。
男子の場合、3000mで10分を切れれば中学生にしては速いといえます。3000mを10分で走れる生徒が5000mを走ると17’15”程度です。つまり、中学生の場合、5000mで17分台で走れれば平均的といえます。
ただ、中学生は体の成長に個人差が大きいため、平均よりも速い生徒もいればそうでない生徒もいます。成長段階に合わせて目標タイムを設定する必要があります。
どれくらいで走るんだろう?
中学生が5000mを走る機会は少ない
中学生が5000mを走る場合、3000mの記録に比例してタイムが伸びてきます。3000mが速い生徒は5000mを走っても、ある程度の記録で走れるでしょう。
ただ、中学生が出場できる5000mの記録会は多くありません。基本的に中学生は、中学生専用の記録会に出場するため、5000mの種目設定がないのです。5000mは高校生や大学生ランナーにとっては大切な種目ですが、体の出来上がっていない中学生にとっては、それほど重要視する必要はありません。
中学生5000m歴代10選
最近は中学生の記録の向上も勢いがあり、積極的に5000mにもチャレンジしています。そのため、5000mの中学生記録も高校生に負けないタイムを叩き出している現状です。
中学生男子
氏名 | タイム | 記録日 | |
1 | 石田洸介 | 14分32秒44 | 2017年12月3日 |
2 | 五十嵐喬信 | 14分37秒99 | 2018年3月25日 |
3 | 森田歩希 | 14分38秒99 | 2011年12月10日 |
4 | 荒生実慧 | 14分41秒33 | 2015年12月6日 |
5 | 横田俊吾 | 14分43秒71 | 2015年9月26日 |
6 | 長嶋幸宝 | 14分47秒78 | 2019年10月19日 |
7 | 長谷川令 | 14分48秒38 | 2012年12月2日 |
8 | 永山博基 | 14分49秒75 | 2012年3月18日 |
9 | 山元育 | 14分49秒76 | 1988年10月18日 |
10 | 喜多村慧 | 14分51秒05 | 2018年3月4日 |
中学生女子
氏名 | タイム | 記録日 | |
---|---|---|---|
1 | 石井千佳 | 16分22秒0 | 1989年11月11日 |
2 | 宮崎安澄 | 16分48秒0 | 1988年9月10日 |
3 | 長島孝子 | 16分55秒7 | 1993年4月3日 |
4 | 山口純江 | 17分08秒7 | 1988年12月17日 |
5 | 上田純子 | 17分10秒7 | 1984年12月15日 |
6 | 山野恵美 | 17分11秒0 | 1985年12月14日 |
7 | 山添優子 | 17分13秒1 | 1988年7月24日 |
8 | 江本由紀代 | 17分15秒7 | 1987年12月25日 |
9 | 広井孝子 | 17分16秒8 | 1987年12月6日 |
10 | 大間香織 | 17分20秒0 | 1997年10月25日 |
5000mに必要なトレーニング
5000mを走り切るにはトレーニングが必要です。800m程度の距離であれば、スピードトレーニング中心でも対応できる場合もありますが、5000mではそうはいきません。
しっかりとしたトレーニングを積んでおかないとゴールすることも困難でしょう。中学生が5000mにチャレンジするのであれば、トレーニングは必須です。
どんなトレーニングが必要?
ロングジョグ
4’30”/km〜5’00”/kmで40分〜60分
ロングジョグは長距離トレーニングの基本です。800mや1500mであればスピードトレーニングで対応もできますが、本格的な長距離種目はスタミナ強化が必須です。
まずはロングジョグに取り組み、基礎体力を向上させましょう。ロングジョグの大切さについても解説しているので参考にしてください。
ペース走
4’00”/km〜4’30”/kmで8km〜10k
5000mはハイペースで走り続ける種目であるため、スピード感を持ってレース以上の距離を走っておくトレーニングが必要です。まずは5000m以上の距離をハイペースで走ることに慣れましょう。
最初はペースを落としてでも距離を走ることを意識して、徐々にペースを上げられるように意識しましょう。ペース走の大切さについても解説しているので参考にしてください。
インターバル
400m×10本( 80”前後)リカバリー200m
1000m×5本(3’30”前後) リカバリー400m
5000mを走るためにはスタミナだけでは勝負できません。スピードトレーニングも非常に重要です。特に、レベルが高くなればなるほどラスト勝負にもつれ込むため、スピードも強化しておきましょう。
インターバルの大切さについても解説しているので参考にしてください。
過度なトレーニングに要注意
5000mはしっかりとトレーニングを積んでおかないと走りきれない種目です。しかし、体の出来上がっていない中学生に過度なトレーニングは禁物です。筋肉や骨格が不完全な状態で負荷を与え過ぎてしまうと、選手生命に影響を及ぼす可能性もあります。
トレーニングを行う際は、コーチや監督が的確に生徒の状態を見極めてあげましょう。中学生にとってはトレーニングを積んで結果を出すことも大切ですが、陸上競技を楽しませることも大切です。
どんなことに注意が必要?
まとめ
中学生であっても5000mにチャレンジすることがあります。5000mは過酷な種目であるため、出場する際は事前準備を徹底しましょう。過度なトレーニングに注意をして、走ることを楽しみながら競技を続けてください。
5000mにおすすめのスパイクについても解説しているので参考にしてください。
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