長距離のランニングや陸上競技をしていると腕が痺れてくることがあります。ランニング中の腕の痺れはなぜ起きるのでしょうか?
そこで今回はランニング中の腕の痺れについて、原因と予防策を解説します。腕の痺れに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
・ランニングをすると腕が痺れる
・スピードを上げて走ると腕が振れなくなる
・腕が痺れる原因は?
・ランニング中に腕が痺れる原因
・腕の痺れの予防策
・腕の痺れの改善方法
20年以上の競技歴で培った知識を基に解説します。
ランニングをすると腕が痺れる!
ランニング中に腕が痺れることがある
長距離のランニングや陸上競技(中長距離)をしていると腕が痺れてくることがあります。腕が痺れてしまうと正しいランニングフォームを維持できず、パフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
一度腕が痺れてしまうと休息を取ることでしか解決できないため、腕が痺れないように予防をしておく必要があります。
腕が痺れて振れなくなる!
手首から先が痺れることがある
ランニング中に手首から指にかけて痺れることがあります。指先まで痺れてしまうと指を動かすことも困難になることもあります。
マラソン中に手首から指にかけて痺れてしまうと、腕を振れないだけでなく、給水も取れなくなってしまいます。
肩周りが痺れることがある
ランニング中に肩周りや上腕が痺れることがあります。腕立て伏せをたくさん行った後のような感覚になり、腕振りどころではなくなってしまいます。
痺れがひどくなるとランニングフォームを維持できなくなり力も入りません。もちろんパフォーマンスも大きく低下してしまいます。
ランニング中に腕が痺れる原因
ランニング中に腕が痺れる原因はいくつか考えられます。腕の痺れの対策を取るためにも、まずは痺れの原因を知っておきましょう。原因を知ることで対策も取れるようになります。
何が原因なんだろう?
外気温の低さが原因
特に冬場のランニングの場合、手先の冷えが痺れにつながることがあります。冬場のランニングは外気温が低い中での運動になり、指先は特に冷えやすくなります。
指先の体温が低下することで血行が悪くなり、痺れが出てしまうのです。夜間のランニングや、秋から冬にかけてのランニングは低体温症に注意が必要です。
酸欠が原因
陸上競技中距離種目など、ハイスピードで走り続ける種目の場合、酸欠を起こすことがあります。酸欠によって腕に痺れが生じることがあります。
オーバーペースで走った際に酸欠になることが多いため、自分の適正ペースを見極めなくてはなりません。酸欠による腕の痺れは、立ち止まって休息を取らないとなかなか回復はしません。
腕の力みが原因
ランニング中に腕に余計な力が入ってしまっていると痺れてしまうことがあります。これは筋肉の疲労によるものです。
本来、ランニング中は腕に力はほとんど入る必要はありません。トップランナーになればなるほど腕の力感は感じられません。
ランニング中の腕の痺れの予防方法
ランニング中の腕の痺れは、一度痺れが出てしまうと休息を取らない限り回復は期待できません。しかし、予防策を講じることで痺れ自体を予防できます。パフォーマンスを落とさないためにも、以下に紹介するポイントを押さえて日々のトレーニングに励みましょう。
どんな対策があるの?
厚手のランニンググローブを使用する
外気温の寒さが手首や指先の痺れの原因になることから、ランニンググローブを使用することで予防できます。ランニンググローブによって保温することで体温低下を予防するのです。
ランニンググローブは薄手タイプから厚手タイプまで様々です。冷え性の方は厚手のランニンググローブを使用しましょう。おすすめのランニンググローブについても解説しています。
また、腕全体の保温にはアームウォーマーも有効です。おすすめのアームウォーマーについても解説しています。
LSDを積極的に取り入れる
ランニング中の酸欠が腕の痺れの原因になることから、最大酸素摂取量を増やすためのトレーニングが予防策になります。具体的にはゆっくりのペースで長時間走るトレーニングが有効です。
専門種目が800mや1500mなどの中距離種目だったとしても、ロングジョグをトレーニングに取り入れましょう。トップランナーもロングジョグを大切にしています。ロングジョグの方法についても詳しく解説しています。
腕の脱力を定期的に意識する
腕の力みが痺れの原因になることから、脱力を意識しましょう。ランニングをしていると無意識のうちに力が入ってしまうため、定期的に意識をして脱力する必要があります。
マラソンランナーが腕をだらんと下げる仕草を見たことがあるでしょう。トップランナーも意識的に脱力をしています。。正しいランニングフォームについても解説しています。
まとめ
ランニングや陸上競技をしていると腕が痺れることがあります。腕の痺れはパフォーマンス低下につながるため予防をしなくてはなりません。今回紹介した予防策を実践して最大限のパフォーマンスを発揮しましょう。
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