現在iDeCoに加入している方が、転職や退職を検討している場合、それまで掛けていたお金がどうなるのか不安に感じる方もいるでしょう。
そこで今回は、iDeCo加入者が転職や退職をした場合に必要な手続きについて解説します。転職や退職の不安を少しでも減らせるように参考にしてください。
・iDeCoって何?
・転職したらiDeCoはどうなるの?
・転職や退職したときに必要な手続きは?
・iDeCoの仕組み
・転職や退職したときに必要な手続き
・申請に必要な書類
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
転職したらiDeCoはどうなるの?
iDeCoとは?
iDeCoも NISAと同様に運用益は非課税です。それに加えて、払った金額が所得控除として扱われるため、節税効果もあります。自営業や会社員などによって掛金の上限が設けられており、かけた金額が所得控除の対象となります。節税をしながら将来に向けて資産形成ができるお得な制度です。iDeCoのメリット、デメリットについても解説しているので参考にしてください。
iDeCoの特徴
・払った金額が全額所得控除
・運用益が非課税
・受け取り時も税制優遇あり
所得控除になる分NISAよりお得かも!
転職した場合iDeCoはどうなる?
iDeCoは、自営業か会社員なのか、企業年金の有無などに応じて掛金上限に差が設けられています。転職先の雇用条件が転職元と異なっていたり、退職によって雇用が解消されたりした場合、掛金上限に変更が生じます。
iDeCoは掛金が所得控除になるなど、納税額に直結する仕組みであるため、ルールに則して実践しなくてはなりません。万が一加入資格と掛金に相違が生じてしまうと、掛金の還付など、思うように投資ができない可能性があります。そのため、加入資格に変更が生じた場合は速やかに手続きを行いましょう。
必要書類を請求またはダウンロードし、使っている証券会社に送付する必要があります。変更する内容に応じて書式が別れているため、ご自身に必要な書類を確実に送付しましょう。必要書類は転職先の雇用条件に応じて異なります。
厚生年金加入の2号被保険者に転職した場合
上記書類のほか、事業主による証明書も必要です。転職先の人事等に確認、記載してもらい、使っている金融機関に送付しましょう。
事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書 楽天証券HPより引用
共済年金加入の2号被保険者に転職した場合
上記書類のほか、事業主による証明書(共済組合員用)も必要です。転職先の人事等に確認、記載してもらい、使っている金融機関に送付しましょう。
第2号加入者に係る事業主の証明書(共済組合員用) 楽天証券HPより引用
退職した場合iDeCoはどうなる?
退職をした場合は1号被保険者になります。1号被保険者となることで加入限度額が拡大されます。しかし、退職の場合は、その後の収入がなくなることが予想されるため、拠出の停止も検討しましょう。
「運用指図者となるため」を選択することで拠出の停止ができます。
停止していた拠出の再開も可能です。お金に余裕が出てきたり、ライフイベントが終わって落ち着いた後に再開を検討しましょう。
書類が複雑だね…
専業主婦になる場合も同様です。自身の貯蓄から拠出を続けることもできますが、掛金で生活を圧迫させないためには一度拠出を停止させるのも手段です。
iDeCoは商品選びが重要
iDeCoは投資であるため、どの商品に投資をするかが非常に重要です。長期投資になればなるほど、商品選びの差が大きくなるため慎重に選びましょう。
使っている証券口座によっても、iDeCo対応かどうかは変わってきます。iDeCoにおすすめの商品を証券口座ごとに解説しているので参考にしてください。
iDeCoは商品選びが重要!
iDeCoにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。おすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
iDeCo加入者が転職や退職をした場合は、使っている金融機関に変更届を提出する必要があります。資産運用をスムーズに行うためにも、変更届は確実に送付しましょう。
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