この記事で解決すること
・走ると膝が痛くなる本当の原因がわかる
・今すぐ見直すべき具体的な習慣が理解できる
・膝を守るために最優先すべき対策が明確になる
ランニングを始めてしばらくすると、多くの人がぶつかるのが「膝の痛み」です。
最初は違和感程度だったものが、やがて走るたびに痛むようになり、最悪の場合は走れなくなってしまうこともあります。
しかし安心してください。
膝の痛みは「正しい知識」と「正しい対策」を知れば、予防できるケースが非常に多いのです。
本記事では、ランニングで膝が痛くなる原因を徹底的に解説します。
そして最終的には、膝を守るために本当に重要なポイントへと導きます。
なお、膝を痛めやすい方に向けた具体的なおすすめシューズについては、別記事で詳しく解説しています。シューズ選びに直結する内容なので、あわせて読むことで理解が一段と深まります。
また、初心者の方は「初心者ランナーが膝を痛める理由と正しいシューズ選びの基本」も参考になりますし、厚底シューズが気になる方は「厚底ランニングシューズは膝に優しい?メリットと注意点」も確認してみてください。
それではまず、膝が痛くなるメカニズムから見ていきましょう。
ランニングで膝が痛くなるのはなぜか

走ると膝に体重の3〜5倍の負荷がかかる
ランニング中、膝には想像以上の衝撃がかかっています。
一般的に、走行時の着地衝撃は「体重の3〜5倍」と言われています。
例えば体重70kgの人であれば、
・70kg × 3 = 約210kg
・70kg × 5 = 約350kg
もの負荷が、着地のたびに膝へ伝わる計算になります。
しかもこれは「1歩ごと」に発生します。
1kmでおよそ1,000歩前後、10kmなら約10,000歩。
つまり、何千回も膝に大きな衝撃が加わっているのです。
ここで重要なのは、衝撃そのものよりも「蓄積」です。
・衝撃を吸収できているか
・衝撃が関節に直接伝わっていないか
・着地が安定しているか
これらが不十分だと、ダメージは少しずつ蓄積します。
特に次のような人は要注意です。
・体重が重めの人
・久しぶりに走り始めた人
・クッション性の低いシューズを履いている人
体重が重い人向けの対策は別記事でも詳しく解説していますが、まず理解しておくべきなのは「走るという行為そのものが高負荷運動である」という事実です。
だからこそ、衝撃をどれだけ減らせるかが膝を守るカギになります。
痛みは体からの重要なサイン
膝が痛くなるのは、決して「弱いから」ではありません。
痛みは体からの警告サインです。
痛みが出るということは、
・関節に過剰な負担がかかっている
・炎症が起き始めている
・動きのバランスが崩れている
といった可能性があります。
特に注意したいのが、次のような症状です。
・走り始めは大丈夫だが、途中から痛くなる
・走り終わった後にズキズキする
・階段の下りで痛む
これは典型的な「負荷の蓄積型」のサインです。
ここで無理をすると、
・腸脛靭帯炎
・鵞足炎
・膝蓋腱炎
などの慢性的なトラブルにつながることがあります。
症状別の原因については「膝の外側・内側が痛い原因とは?症状別ランニング対策法」で詳しく解説していますので、該当する方は必ず確認してください。
重要なのは、痛みを我慢しないことです。
痛み止めやサポーターで一時的にごまかす方法もありますが、それは根本解決ではありません。
膝サポーターの役割については「膝サポーターは本当に効果ある?シューズとの違いを徹底解説」で詳しく説明しています。
まずは原因を突き止めることが最優先です。
放置すると慢性化するリスク
膝の違和感を放置するとどうなるでしょうか。
最初は軽い痛みでも、
・炎症が慢性化する
・軟骨にダメージが蓄積する
・フォームが崩れて別の部位を痛める
といった悪循環に入ります。
特に怖いのが「フォームの崩れ」です。
膝が痛いと、人は無意識にかばいます。
すると、
・反対側の膝
・股関節
・足首
などに余計な負担がかかります。
結果として、膝だけでなく全身の故障へとつながることもあります。
また、シューズの劣化も見逃せません。
見た目はきれいでも、
・クッションが潰れている
・安定性が落ちている
というケースは非常に多いです。
シューズの寿命や買い替え目安については「ランニングシューズの寿命は何キロ?膝を守る買い替え目安」で詳しく解説しています。
慢性化を防ぐためには、
・早めの対処
・負荷の見直し
・シューズの再検討
が不可欠です。
そして最も重要なのが「衝撃を減らすこと」。
その具体策については後半で詳しく触れていきます。
膝痛を引き起こす5つの原因

クッション性の低いシューズ
膝痛の原因として、最も見落とされやすいのが「シューズ」です。
クッション性が低いシューズを履くと、着地衝撃が直接膝へ伝わります。
特に次のようなシューズは注意が必要です。
・薄底モデル
・レース用の超軽量モデル
・長年使い続けた古いシューズ
軽いシューズは一見良さそうに思えますが、初心者や市民ランナーにとっては衝撃吸収力が不足していることが多いです。
厚底シューズについてはメリットもありますが、安定性が不足すると逆効果になることもあります。この点は「厚底ランニングシューズは膝に優しい?メリットと注意点」で詳しく解説しています。
重要なのは、
・クッション性
・安定性
・自分の走力との相性
この3つを総合的に考えることです。
膝を痛めやすい方向けに、クッション性と安定性を重視したモデルを詳しくまとめた記事もありますので、シューズ選びに迷っている方は必ず参考にしてください。
足に合っていないサイズ選び
意外と多いのが「サイズミス」です。
ランニングシューズは、普段履いているスニーカーと同じサイズで選ぶと失敗しやすいです。
走ると足はむくみます。
そのため、
・つま先に1cm程度の余裕
・横幅の圧迫がない
・かかとがしっかり固定される
といった条件が重要になります。
サイズが合わないと、
・着地が不安定になる
・足がシューズ内でズレる
・膝がねじれる
といった問題が起きます。
特にオーバープロネーション傾向がある人は、安定性の低いシューズを履くと膝への負担が急増します。詳しくは「オーバープロネーションが膝痛の原因?正しい対策法」で解説しています。
サイズ選びは軽視できません。
試着時には、
・夕方に行く
・実際に軽く走ってみる
・厚手のソックスで確認する
といった工夫も有効です。
フォームの崩れと着地衝撃
膝の痛みを引き起こす大きな要因のひとつが「フォームの崩れ」です。
どれだけ高性能なシューズを履いていても、フォームが大きく崩れていれば膝への負担は増えてしまいます。
特に多いのが、次のようなフォームです。
・かかとから強く叩きつける着地
・上半身が後ろに反っている
・歩幅を無理に広げすぎている
・膝が内側に入るニーイン動作
これらの動きは、着地時の衝撃を吸収できず、そのまま膝へと伝えてしまいます。
本来、ランニングでは
・足首
・膝
・股関節
が連動して衝撃を分散します。しかしフォームが崩れると、この連動がうまく機能しません。
例えば、歩幅を広げすぎると着地が体の前になります。
するとブレーキがかかり、衝撃がダイレクトに膝へ伝わります。
また、体幹が弱いと着地時に体が左右へブレます。
この横ブレは膝にねじれストレスを生み、外側や内側の痛みにつながります。
フォーム改善のために意識したいのは次の3点です。
・やや前傾姿勢を保つ
・歩幅よりもピッチを意識する
・体の真下で着地する
さらに、フォームの崩れを防ぐには「安定性の高いシューズ」も重要です。
シューズの安定性が低いと、どれだけフォームを意識しても着地時にブレてしまいます。
オーバープロネーション傾向がある方は、フォームとシューズの両方を見直す必要があります。詳しくは「オーバープロネーションが膝痛の原因?正しい対策法」で確認してください。
フォームは練習で改善できますが、衝撃そのものを減らすには道具選びも欠かせません。膝を痛めやすい方に向けた具体的なモデルについては、専門記事で詳しく紹介しています。
筋力不足と柔軟性の低下
膝が痛くなる原因は、関節そのものではなく「周囲の筋肉」にあることも多いです。
膝関節は構造上、単独で衝撃を吸収する能力は高くありません。
実際に負担を分散しているのは、次の部位です。
・大腿四頭筋
・ハムストリングス
・臀筋群
・体幹筋
これらの筋肉が弱いと、衝撃が直接膝へ集中します。
特に初心者ランナーは、
・筋力が十分でない状態で距離を伸ばす
・準備運動をせずに走り出す
・ストレッチを怠る
といった傾向があります。
柔軟性の低下も膝痛の原因になります。
股関節や足首の可動域が狭いと、着地の衝撃がうまく逃げません。
チェック方法としては、
・片足スクワットで膝が内側に入らないか
・前屈でハムストリングスが極端に硬くないか
・片足立ちで10秒安定できるか
などが参考になります。
ただし、筋力トレーニングやストレッチをしても、着地衝撃そのものは消えません。
筋肉でカバーできる部分には限界があります。
だからこそ「衝撃を減らす仕組み」を持ったシューズが重要になります。
体重が重めの方は特に負荷が大きくなるため、「体重が重いランナーは膝を痛めやすい?失敗しない靴選び」もあわせて読むことをおすすめします。
走行距離の急激な増加
ランニングで膝を痛める典型的なパターンが「急激な距離増加」です。
例えば、
・週1回3kmから、急に10kmへ
・月間走行距離をいきなり2倍にする
・大会前に焦って距離を伸ばす
こうした増やし方は、膝に大きなストレスをかけます。
身体が適応するには時間が必要です。
一般的には「10%ルール」と呼ばれる指標があります。
これは、
・前週の走行距離から10%以上増やさない
という考え方です。
例えば、先週が20kmなら、今週は最大でも22km程度に抑えるということです。
距離だけでなく、
・ペース
・坂道練習
・インターバル
といった負荷の増加も同様に注意が必要です。
無理な負荷増加は、炎症を引き起こします。
そして炎症がある状態で走り続けると、慢性化します。
走行距離の管理とあわせて重要なのが「シューズの状態」です。
距離が増えるほど、クッションは早く劣化します。
シューズの寿命については「ランニングシューズの寿命は何キロ?膝を守る買い替え目安」で詳しく解説しています。
距離管理とシューズ管理はセットで考えるべきです。
実は見落とされがちな最大の原因

膝痛にはさまざまな原因がありますが、実は多くの人が見落としている「最大の原因」があります。
それは――
シューズ選びです。
フォーム、筋力、距離管理も重要ですが、着地衝撃を最初に受け止めるのはシューズです。
ここからは、なぜシューズが最大の原因になり得るのかを詳しく解説していきます。
多くの人がシューズを軽視している
ランナーの多くは、
・デザインで選ぶ
・価格で選ぶ
・軽さで選ぶ
という基準でシューズを決めています。
しかし、膝を守るという観点で最優先すべきなのは
・クッション性
・安定性
・耐久性
です。
軽量モデルは確かに走りやすく感じますが、クッションが薄いことも多く、初心者や市民ランナーには負担が大きい場合があります。
また、流行している厚底モデルも、安定性が不足すると逆効果になることがあります。厚底のメリットと注意点については別記事で詳しく解説しています。
重要なのは「自分に合っているかどうか」です。
膝を痛めやすい方に向けたモデルは、単なる人気ランキングではなく、
・衝撃吸収力
・横ブレ抑制
・長距離適性
を基準に選ぶ必要があります。
具体的なモデルについては、専門記事で詳しく解説していますので必ず確認してください。
古くなったシューズは衝撃吸収力が激減する
見た目がきれいでも、シューズ内部のクッションは確実に劣化します。
ミッドソール素材は、走るたびに圧縮と復元を繰り返しています。
その結果、
・反発力が落ちる
・衝撃吸収力が低下する
・安定性が失われる
といった変化が起きます。
目安は500〜800kmですが、
・体重が重い
・硬い路面を走る
・雨の日も使う
といった条件では、さらに早く劣化します。
チェックポイントは次の通りです。
・ミッドソールに深いシワがある
・片側だけ極端に減っている
・走った後に以前より膝が痛む
もし1つでも当てはまるなら、買い替えを検討すべきです。
詳細な目安は「ランニングシューズの寿命は何キロ?膝を守る買い替え目安」で確認してください。
クッションと安定性が膝を守る
最終的に膝を守るために必要なのは、
・十分なクッション性
・高い安定性
この2つのバランスです。
クッションだけ高くても、横ブレが大きければ膝はねじれます。
安定性だけ高くても、衝撃が吸収できなければ負担は減りません。
特に初心者や膝に不安がある方は、
・高クッションモデル
・安定性設計があるモデル
・長距離向けモデル
を選ぶことが重要です。
サポーターは補助にはなりますが、土台を変えなければ根本解決にはなりません。詳しくは「膝サポーターは本当に効果ある?シューズとの違いを徹底解説」で解説しています。
膝を守りながら長く走りたいなら、まずはシューズを見直してください。
膝を痛めやすい方に向けて厳選したモデルをまとめた記事では、具体的な商品名と特徴を詳しく解説しています。
膝を守るために今すぐできる対策

ここまでで、膝痛の主な原因を解説してきました。
では実際に、今日から何を変えればよいのでしょうか。
抽象論ではなく、具体的な行動レベルで整理します。
まずはシューズの状態をチェック
最初にやるべきことは「今履いているシューズの確認」です。
チェックすべきポイントは次の通りです。
・走行距離が500km以上になっていないか
・アウトソールが片側だけ極端に減っていないか
・ミッドソールに深いシワが入っていないか
・以前より膝の違和感が増えていないか
これらに当てはまる場合、クッション性能はかなり落ちています。
多くの人が「まだ履けるから大丈夫」と思い込みます。しかし、クッション材は見た目では判断しづらいのが特徴です。
特に次のようなケースは危険です。
・レース用の軽量モデルを練習でも使っている
・同じ1足を毎日履いている
・2年以上使っている
シューズは消耗品です。
スマホや時計と違い、内部素材は確実に劣化します。
もし買い替えが必要なら、単に新しくするだけでなく、
・クッション性
・安定性
・自分の走力
を基準に見直すことが重要です。
膝を痛めやすい方向けに設計されたモデルを詳しくまとめた記事では、具体的な選び方とおすすめモデルを解説しています。シューズ選びで迷っている方は必ず確認してください。
また、寿命の詳細な目安については「ランニングシューズの寿命は何キロ?膝を守る買い替え目安」も参考になります。
自分の足型と走り方を知る
膝痛対策で見落とされがちなのが「自分を知ること」です。
次の3つは必ずチェックしてください。
・足のアーチタイプ
・着地の傾向
・フォームのクセ
例えば、オーバープロネーション傾向がある人は、内側へ倒れ込みやすく膝にねじれが生じます。
確認方法としては、
・シューズの減り方を見る
・動画でフォームを撮影する
・ランニング専門店で足型測定をする
といった方法があります。
特にシューズの減り方は重要です。
・内側ばかり減っている
・かかと外側が極端に削れている
・左右で摩耗差が大きい
こうしたサインは、フォームの偏りを示しています。
詳しいセルフチェック方法や対策は「オーバープロネーションが膝痛の原因?正しい対策法」で解説しています。
また、体重が重めの方は着地衝撃がさらに増加します。その場合は「体重が重いランナーは膝を痛めやすい?失敗しない靴選び」も必ず確認してください。
自分の特徴を理解しないままシューズを選ぶと、改善どころか悪化することもあります。
クッション性と安定性を重視する
最終的に膝を守るうえで最も重要なのは「衝撃を減らすこと」です。
そのために必要なのが、
・高いクッション性
・横ブレを抑える安定性
この2つです。
クッション性は、着地衝撃を物理的に吸収します。
安定性は、着地時の左右のブレやねじれを防ぎます。
どちらか一方では不十分です。
例えば、
・クッションが高いが不安定なモデル
・安定性はあるが硬すぎるモデル
では、膝への負担は十分に減りません。
特に初心者や膝に不安がある方は、軽量性よりも保護性能を優先するべきです。
厚底モデルにもメリットはありますが、安定性設計がないと逆効果になる場合もあります。詳しくは「厚底ランニングシューズは膝に優しい?メリットと注意点」で解説しています。
シューズは単なる道具ではなく「膝を守る防具」です。
膝を痛めやすい方向けに厳選したモデルでは、クッション性と安定性を基準に具体的に解説しています。迷ったら、まずはそちらを参考にしてください。
膝痛を防ぐ人が実践している習慣

膝を痛めずに長く走っている人には共通点があります。
それは「習慣」です。
一時的な対策ではなく、日常の積み重ねが膝を守ります。
定期的なシューズ交換
膝を痛めないランナーは、シューズ管理を徹底しています。
目安としては、
・500〜800kmで交換
・半年〜1年で見直し
・2足以上でローテーション
ローテーションすることで、ミッドソールが回復する時間を確保できます。
特に距離を走る人ほど、ローテーションは効果的です。
交換を先延ばしにすると、衝撃は確実に膝へ蓄積します。
シューズ寿命の詳細は「ランニングシューズの寿命は何キロ?膝を守る買い替え目安」で必ず確認してください。
無理のない走行距離設定
膝を守る人は、距離管理が上手です。
・前週比10%以上増やさない
・痛みが出たら距離を減らす
・疲労が抜けない日は休む
この基本を守るだけで、トラブルは大きく減ります。
大会前に焦って距離を増やすのは最悪のパターンです。
継続こそ最大の近道です。
痛みが出たら早めに対処する
最後に最も重要なこと。
「痛みを我慢しない」
軽い違和感でも、
・シューズを見直す
・距離を減らす
・フォームを確認する
この行動を早めに取ることで、慢性化を防げます。
サポーターは一時的な安心感にはなりますが、根本対策ではありません。詳細は「膝サポーターは本当に効果ある?シューズとの違いを徹底解説」で解説しています。
まとめ
ランニングで膝が痛くなる原因は、
・着地衝撃の蓄積
・フォームの崩れ
・筋力不足
・距離の急増
・そしてシューズ選び
にあります。
その中でも最も即効性があり、再発予防につながるのが「シューズの見直し」です。
フォーム改善や筋トレも重要ですが、衝撃を最初に受け止めるのはシューズです。
膝を痛めやすい方に向けて、
・クッション性
・安定性
・耐久性
を基準に厳選したモデルをまとめた記事では、具体的な選び方とおすすめモデルを詳しく解説しています。
膝を守りながら長く走りたい方は、必ずそちらも確認してください。
また、初心者向けの解説記事や厚底の注意点、体重別対策、オーバープロネーション対策などもあわせて読むことで、より総合的に理解できます。
膝を守ることは、ランニング人生を守ることです。
次の一足が、あなたの未来を変えるかもしれません。


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