投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドがあります。投資信託を使って投資をする際は、まずどちらかを選ばなくてはならないため、迷う方もいるでしょう。
また、両者の違いをよく理解していないと、投資で損失を招きやすいため、それぞれの特徴を学んだ上で投資を行いましょう。
・インデックスファンドとは?
・アクティブファンドと何が違うの?
・NISAではどっちを買えばいいの?
・インデックスファンドとアクティブファンドの違い
・各ファンドのメリット,デメリット
・NISAにおすすめの証券口座
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
何が違うの?
インデックスファンドとは?
投資の世界には「日経平均」や「TOPIX」、「S&P500」や「NYダウ」などと呼ばれる指数という数字が存在します。指数は、その市場の価値を表す数字です。
インデックスファンドは、指数との連動を目指すファンドです。例えば、日経平均を対象とするインデックスファンドの場合、日経平均が上がればファンドの価格も上がりますし、逆に日経平均が下がればファンドの価格も下がります。
左:(インデックスファンド)、右:日経平均
似たような動きをしているね!
アクティブファンドとは?
インデックスファンドは指数との連動を目指すのに対し、アクティブファンドは指数を上回ることを目標にしています。
ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが、ファンドに組み込む株を適宜入れ替え、高いリターンを狙います。指数が下がっているときでも、柔軟に対応し、常に利益を高めることを目指します。
インデックスファンドよりも優秀なのかな?
つみたて投資ではインデックスファンドが推奨されている
つみたてNISAを代表とする、つみたて投資ではインデックスファンドが推奨されています。指数に連動するインデックスファンドよりも、指数を上回るアクティブファンドの方が高いリターンを狙えるかのように感じますが、なぜインデックスファンドなのでしょうか?
その理由はアクティブファンドのデメリットと、インデックスファンドのメリットにあります。インデックスファンドとアクティブファンド、それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
なんでアクティブファンドはダメなの?
インデックスファンドのメリット
インデックスファンドのメリット
・安定したリターンが期待できる
・手数料が安い
インデックスファンドのメリットはなんといっても、安定したリターンです。世界的に見れば人口は増え続けており、技術や科学も進歩しているため、世界経済は発展し続けています。そのため、世界経済に連動するインデックスファンドも同様に価値は上がり続けると言えます。
また、インデックスファンドは指数に組み込まれている株式銘柄を買い続ける投資戦略のため、維持コストが低い特徴もあります。個人で指数に連動する株式を買い揃えることは困難ですが、低い手数料で維持できるインデックスファンドは大きなメリットがあります。
インデックスファンドのデメリット
インデックスファンドのデメリット
・大きなリターンは期待できない
世界経済は成長を続けているものの、爆発的に伸びることはありません。上昇と下降を繰り返しながら少しずつ成長を続けています。そのため、世界経済に連動するインデックスファンドも同様に少しずつしか成長しません。
「1年で株価が何倍!」や「10倍になった!」などということはなく、良くても年間10%程度のリターンであり、平均すれば年間5%程度のリターンとなります。
良くも悪くも安定なんだね!
アクティブファンドのメリット
アクティブファンドのメリット
・大きなリターンが期待できる
アクティブファンドは指数を上回ることを目標にしているため、単年で見ればインデックスファンドを大きく上回るリターンを残すときもあります。アクティブファンドの投資結果は、ファンドマネージャーの手腕にかかっているため、優良な投資家かどうかを見極めることが最重要です。
インデックスファンドの安定したリターンよりも、投資信託で大きなリターンを狙いたい方におすすめとなります。
アクティブファンドのデメリット
アクティブファンドのデメリット
・長期で見ればインデックスファンドに劣る
・手数料が高い
アクティブファンドは指数を上回ることを目指していますが、指数に勝ち続けることは簡単ではありません。言ってしまえば、ジャンケンに勝ち続けるようなものであるため、ほとんどの場合は勝ち越すことは困難です。
また、アクティブファンドは適宜、銘柄の入れ替えを行うため、手数料が高く設定されています。投資の勝率が50%なのだとしたら、手数料が高い分だけインデックスファンドに劣ることになります。これが長期で見た場合にアクティブファンドがインデックスファンドに勝てないひとつの大きな要因です。
勝ち続けることはできないのか…
短期のリターンで比較
左:(インデックスファンド)、右:(アクティブファンド)
短期のリターンではインデックスファンドもアクティブファンドもリターンの差はそれほど大きくありません。若干インデックスファンドの方が高いリターンを示していますが、切り取るタイミングによってはアクティブファンドが勝る場面もあります。
長期のリターンで比較
左:(インデックスファンド)、右:(アクティブファンド)
期間が長く慣ればなるほどインデックスファンドとアクティブファンドのリターンの差は大きくなります。短期ではそれほど変わらない差であっても年数を重ねるにつれて大きくなっていることが分かります。
NISAにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。NISAにおすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
アクティブファンドは単発では高いリターンが期待できますが、長期で見ればインデックスファンドに勝てないことは歴史が証明しています。損をしないための投資信託の選び方についても解説しているので参考にしてください。
ただ、投資にバリエーションを持たせて資産の拡大を狙うために使うのもひとつの方法です。インデックスファンドで守りを固めながらアクティブファンドで攻めるのもおすすめです。
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