iDeCoをはじめとする長期投資は、投資期間が長くなればなるほど高いリターンが期待できます。そのため、iDeCoで貯めたお金をすぐに使わず、運用期間を伸ばしたいと考える方もいるでしょう。
そこで今回はiDeCoの延長について解説します。できる限り老後を豊かにするために、ぜひ参考にしてください。
・iDeCoって何?
・iDeCoは何歳まで延長できる?
・貯めたお金をもっと長く運用したい!
・iDeCoの仕組み
・iDeCoの延長期間
・貯めた資産を受け取る3つの方法
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
iDeCoは何歳まで延長できる?
iDeCoとは?
iDeCoも NISAと同様に運用益は非課税です。それに加えて、払った金額が所得控除として扱われるため、節税効果もあります。自営業や会社員などによって掛金の上限が設けられており、かけた金額が所得控除の対象となります。節税をしながら将来に向けて資産形成ができるお得な制度です。iDeCoのメリット、デメリットについても解説しているので参考にしてください。
iDeCoの特徴
・払った金額が全額所得控除
・運用益が非課税
・受け取り時も税制優遇あり
所得控除になる分NISAよりお得かも!
iDeCoの受取上限は何歳?
iDeCoは原則60歳から受け取れる制度ですが、最長で75歳まで延長できます。75歳まで延長できることで、長い投資期間を確保でき、安定したリターンが期待できます。サラリーマンとして定年まで勤め上げ、退職金である程度の年数はやりくりできるのであれば、すぐにiDeCoを取り崩すのではなく、投資期間を延長するのもおすすめです。
そんなに長く延長できるのか!
受取開始できる条件は?
iDeCoは原則60歳から受け取れる制度ですが、60歳を超えたからと言って、誰もが受け取れるわけではありません。60歳時点で投資期間が10年を超えている必要があり、10年を超えていない場合はその年数だけ受給開始が後ろ倒しされます。
60歳を超えてからiDeCoに加入した場合は、最短5年間の投資期間が必要です。仮に60歳で加入した場合の最短受取は65歳となります。
受取開始するために必要な手続き
iDeCoの受給条件を満たすと、受給開始の案内が送付されます。同封されている書類に必要事項を記入して返送することで受給が開始されます。案内が来ない場合はコールセンターに連絡して必要書類を請求しましょう。
万が一受給条件達成前に拠出が困難な場合は、拠出額の減額や停止を検討しましょう。拠出の減額や停止についても解説しているので参考にしてください。
案内をしっかりと受け取ろう!
手続きをしないとどうなる?
受給条件を満たすと、郵送により案内が送付されますが、書類が手元に届いたらできるだけすぐに手続きを行いましょう。スムーズに受給するためにはできるだけ早めの対応が必要です。
万が一手続きを忘れていると、全て現金化された後に一括で受け取ることになります。利益が出ているかどうかに関わらず、全て現金化されてしまうため、受給条件を満たしたら手続きを忘れずに行いましょう。
手続きを忘れずに!
iDeCoの受給の仕方は3種類
iDeCoで貯めたお金は60歳を過ぎると受け取ることが可能です。受け取り方は3種類に分けられ、それぞれにメリットやデメリットがあります。
どの受け取り方がいいかは、生活スタイルによって異なるため、ご自身の状況に合わせて使い分ける必要があります。受け取り方を詳しく解説しているので参考にしてください。
どんな受け取り方があるの?
①退職金として一括で受け取る方法
現金化して一括で受け取ることで、退職所得として受け取れます。退職所得は税金の控除割合が高いため、節税の意味では大きなメリットがあります。ただ、現金化してしまうことで、その後の運用はストップしてしまうため、インフレリスクに注意が必要です。再投資をしたとしても、運用益は課税対象になるため、iDeCoの恩恵が薄れてしまいます。
手元にお金があると使っちゃうかも!
②老齢給付として年金で受け取る方法
任意の月を選択して年金形式で受け取ることが可能です。年金形式の場合は雑所得扱いとなり、公的年金控除の対象になります。国民年金をもらうまでの繋ぎとしても使えますし、上乗せとしても使えるため、安定した生活を送れるメリットがあります。ただ、受け取るたびに440円/回の手数料がかかるため、合計手数料額が大きくなるデメリットがあります。iDeCoにかかる手数料についても解説しているので参考にしてください。
年金の上乗せにもなる!
③ ①と②を組み合わせる方法
一部を退職所得として受取、残りを年金形式で受け取ることも可能です。この方法であれば、退職所得控除を活用しながら、残った部分は投資の延長ができます。投資を延長することで、その後のリターンも期待できるため、すぐにお金が必要でないのであれば、この方法がおすすめです。
いいとこ取りできそう!
iDeCoは商品選びが重要
iDeCoは投資であるため、どの商品に投資をするかが非常に重要です。長期投資になればなるほど、商品選びの差が大きくなるため慎重に選びましょう。
使っている証券口座によっても、iDeCo対応かどうかは変わってきます。iDeCoにおすすめの商品を証券口座ごとに解説しているので参考にしてください。
iDeCoは商品選びが重要!
iDeCoにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。おすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
iDeCoは最長で75歳まで延長できます。投資期間を長く設定することで、安定したリターンが期待できるため、時間の分散の意味でも、投資期間はできるだけ長く設定しましょう。
コメント