iDeCoは無料の制度ではなく、手数料が必要な制度です。手数料について理解していないと、運用結果が手数料負けしてしまう可能性もあります。
そこで今回はiDeCoの手数料について解説します。iDeCoで安定した資産形成を行うためにもぜひ参考にしてください。
・iDeCoって何?
・iDeCoにお金はかかる?
・iDeCoはどの金融機関で始めればいいの?
・iDeCoの仕組み
・iDeCoに必要な手数料
・iDeCoにおすすめの金融機関
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
iDeCoはどこで始めればいいの?
iDeCoとは?
iDeCoも NISAと同様に運用益は非課税です。それに加えて、払った金額が所得控除として扱われるため、節税効果もあります。自営業や会社員などによって掛金の上限が設けられており、かけた金額が所得控除の対象となります。節税をしながら将来に向けて資産形成ができるお得な制度です。iDeCoのメリット、デメリットについても解説しているので参考にしてください。
iDeCoの特徴
・払った金額が全額所得控除
・運用益が非課税
・受け取り時も税制優遇あり
所得控除になる分NISAよりお得かも!
iDeCoは手数料がかかる
iDeCoは無料の制度ではありません。開始時、運用中、受取時それぞれのタイミングで手数料が発生します。開始時、受取時の手数料についてはどこの金融機関でも同じです。しかし、運用中の手数料は各金融機関が設定しているため、使用する金融機関によって異なります。
投資で安定した結果を出すためには、如何にコストを抑えるかが大切です。手数料をしっかりと調べて、余計なコストは削減しましょう。
iDeCoはタダじゃないのか!
開始時の手数料
支払先 | 手数料額 |
国民年金基金連合会 | 2,829円 |
iDeCoは開始時に手数料が必要です。事務手数料のようなものであり、一度だけで済みます。決して安くない手数料額ですが、今後の税制優遇のためと思うしかありません。
所得控除のために受け入れよう!
運用中の手数料
支払先 | 手数料額 |
国民年金基金連合会 | 105円/月 |
使用する金融機関 | 0円〜 |
信託銀行 | 66円/月 |
合計 | 171円/月〜 |
掛金を拠出する都度、手数料が発生します。仮に毎月の掛金が10,000円で手数料が171円の場合、差し引き9,829円が投資に回されます。金融機関に支払う手数料は、金融機関ごとに異なるため、0円に設定してある金融機関の使用がおすすめです。掛金に対する手数料を抑えるための方法についても解説しているので参考にしてください。
毎月、手数料がかかるのか…
受取時の手数料
支払先 | 手数料額 |
信託銀行 | 440円/月 |
合計 | 440円/月 |
退職金のように一度で全てもらう方法と、年金のように定期的にもらう方法があります。どちらにもメリットがありますが、もらう都度手数料が必要です。
受け取る時にも手数料がかかるのか…
運用中の手数料は金融機関によって異なる
iDeCo開始時の手数料は、どこの金融機関でも同じですが、運用中の手数料は金融機関によって異なります。良心的な金融機関であれば0円に設定しているところもあります。
運用中の手数料は、毎月支払う必要があるため、できる限り安く済ませなくてはなりません。手数料を払っても払わなくても運用結果は同じですから、0円に設定している金融機関を選びましょう。
主な金融機関の手数料
金融機関名 | 手数料額 |
---|---|
SBI証券 | 0円 |
楽天証券 | 0円 |
みずほ銀行 | 260円(条件達成で0円) |
三井住友銀行 | 260円 |
三菱UFJ銀行 | 385円or260円 |
ゆうちょ銀行 | 259円 |
マネックス証券 | 0円 |
大和証券 | 0円 |
野村證券 | 0円 |
iDeCoは商品選びが重要
iDeCoは投資であるため、どの商品に投資をするかが非常に重要です。長期投資になればなるほど、商品選びの差が大きくなるため慎重に選びましょう。
使っている証券口座によっても、iDeCo対応かどうかは変わってきます。iDeCoにおすすめの商品を証券口座ごとに解説しているので参考にしてください。
iDeCoは商品選びが重要!
iDeCoにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。おすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
iDeCoは無料の制度ではありません。開始時、運用中、受取時それぞれのタイミングで手数料が必要です。安定した資産形成を行うためにも、手数料を削減し、コストを抑えた投資をしましょう。
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