800mに出場する際、どのスパイクを選べばいいのか迷う方も多いでしょう。陸上競技中距離用のスパイクは各メーカーからいくつも発売されているため、分かりづらいのが現状です。
そこで今回は、NIKEから発売されている中長距離用スパイクであるエアズームビクトリー2とドラゴンフライ2の特徴を比較しながら解説します。
・エアズームビクトリーとドラゴンフライの違いは?
・800mにはどっちのスパイクを使用すればいい?
・800mにおすすめのスパイクは?
・エアズームビクトリーとドラゴンフライの違い
・800mにおすすめのスパイク
・エアズームビクトリーとドラゴンフライのどちらが合っているか
20年以上の競技歴で培った知識を基に解説します。
エアズームビクトリーとドラゴンフライどっちがいいの?
800mは中距離種目
800mは陸上競技場2週を走る中距離種目です。トラック種目であることから、厚底シューズは使用できず、スパイクが基本になります。800mで使用されるスパイクは中距離用のスパイクです。長距離用に比べて反発力が強いのが特徴です。
ただ、強すぎる反発力は足へのダメージも大きいため、レース後半の失速にもつながります。また、体重が軽かったり筋力が弱いとシューズを使いこなせない場合もあります。そのため、800mを走る際はスパイク選びも非常に重要です。
800mはトラックの格闘技!
NIKEの中長距離用スパイクは2種類
陸上競技用シューズを幅広く発売しているNIKEからは、中長距離用スパイクとして2種類のスパイクが発売されています。それが、エアズームビクトリー2とドラゴンフライ2です。それぞれに特徴があり、どちらも優れたスパイクです。
実際にオリンピックや世界陸上を見ても、どちらのスパイクも目立ちます。このことからもわかるとおり、どちらが優れているというわけではありません。自分のランニングに適した方を選択する必要があるのです。
どっちがいいんだろう?
エアズームビクトリー2の特徴
中距離用のスパイクとして発売されているのがエアズームビクトリー2です。フルレンングスのカーボンプレートと前足部に設置されたAir Zoomユニットが最大の特徴です。エアズームビクトリー2について詳しく解説しています。
どんな特徴があるの?
カーボンプレートによる反発力
エアズームビクトリー2にはフルレングスのカーボンプレートが採用されています。カーボンプレートは強い反発力を発揮するため、一歩ごとの推進力を力強くサポートしてくれます。
800mはスピードが求められる種目であるため、カーボンプレートによる反発力の強化はランナーにとっての必需品といえます。
Air Zoomユニットによる反発力
エアズームビクトリー2の前足部には反発力を発揮するAir Zoomユニットが搭載されています。短距離用スパイクにも採用されているパーツで、カーボンプレートと相乗効果を発揮して反発力を高めます。
まるでトランポリンの上を走っているかのような感覚を得られるスパイクです。一歩ごとの推進力が高まるため、より大きなエネルギーを得ながら前へと体が進んでいきます。
ドラゴンフライ2の特徴
中長距離用のスパイクとして販売されているのがドラゴンフライ2です。前足部にプレートが配置されたスパイクで、ミッドソール素材に軽量かつ高反発なNike ZoomXフォームを採用しています。ドラゴンフライ2について詳しく解説しています。
どんな特徴があるの?
プレートによる反発力
ドラゴンフライ2は前足部にプレートが配置されています。カーボン素材ではなく、フルレングスでもないため、エアズームビクトリー2に比べるとプレートの反発力自体は大きくありません。
適度な反発力を得られるためレース後半まで足を残しながら走ることができます。10,000mにも対応したスパイクなだけあり、オールマイティなスパイクです。
エネルギーリターンの高い構造
ドラゴンフライ2のミッドソールには、Nike ZoomXフォームが採用されています。マラソンシューズのフラッグシップモデルにも採用されている素材で軽量かつ高反発が特徴です。
長距離種目に対応したスパイクであるため、エネルギーリターンが計算し尽くされています。より少ないエネルギーで前へと進めるため、最後までしっかりと走り切れるでしょう。
エアズームビクトリー2がおすすめの人
エアズームビクトリー2の特徴は大きな反発力です。カーボンプレートとAir Zoomユニットの力で強い反発力を得たい方におすすめです。とにかく反発力を得てスピードを出したい方に向いています。
反発力が強いため、体重の軽い方や筋力の弱い方にはおすすめできません。また、強すぎる反発力はレース後半の失速にもつながるため注意が必要です。
反発力が強い分足にダメージがくる!
ドラゴンフライ2がおすすめの人
ドラゴンフライ2の特徴は効率の良いエネルギーリターンです。レース後半の落ち込みを抑え、最後までしっかりと走り切りたい方におすすめです。程よい反発力がランニングをサポートします。
エアズームビクトリー2と比較すると、スピードを出すためのスパイクではないため、とにかくスピードを求める方にはおすすめできません。スピードが出せないとレース自体についていけなくなってしまうため注意が必要です。
最後まで足を残しておける!
まとめ
NIKEからは中長距離用スパイクとしてエアズームビクトリー2とドラゴンフライ2が発売されています。どちらも特徴的なスパイクでメリットとデメリットが存在します。それぞれの特徴を理解して自分に合っている方を選択してください。
種目に合わせたおすすめスパイクも紹介しているので参考にしてください。
800mにおすすめのスパイク
800m,1500mにおすすめのスパイク
3000mにおすすめのスパイク
5000m,10000mにおすすめのスパイク
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