TwitterをはじめとするSNS上で大きく注目されている「NISA増税」ですが、実際の発言の意図はどのようなものなのでしょうか?
10年以上の投資経験を持ちながらFPとしての資格を持つ筆者が、実際の議事録を踏まえながら解説します。
・NISAとは?
・NISAは課税対象になる?
・増税対策は何をすればいいの?
・NISAの基礎知識
・NISAは課税対象になるのかどうか
・現代人がやるべきこと
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
NISAが課税対象になるの?
NISAとは?
NISAとは少額投資非課税制度のことであり、一定の金額までの投資であれば、利益は非課税になるというものです。
通常、投資で得た利益は課税対象であり一律20%の税金を納めなくてはなりません。しかし、NISAで得た利益については非課税となるため、本来払うべき税金分がお得になる仕組みです。
また、2024年からは新NISAとして生まれ変わり、さらなる非課税枠の拡大が期待されています。新NISAについても詳しく解説しているので参考にしてください。
NISAは非課税枠のことなのか!
NISA課税の出どころは税制調査委員会
NISAや新NISAなど、国を挙げて投資に対する非課税措置をとっているにもかかわらず、課税対象になるとの噂から大きな波紋を呼んでいます。
いわゆるNISA課税の出どころは6月30日に税制調査委員会が発表した「わか国税制の現状と課題ー令和時代の構造変化と税制のあり方ー」の一部分です。
これには、現状の非課税所得の一例としてNISAでの利益が挙げられており、今後見直しが入ると解釈されて拡散されたものと思われます。
NISAが課税されるのかな?
NISAは課税対象になる?
上記の資料からもわかるとおり、NISAでの利益は非課税所得の一例として挙げられているだけであり、課税対象にするとは考えられません。
そもそも、NISAは国が定める非課税制度ですから、簡単に課税対象にできるとは思えません。そのため、現状ではNISA課税については心配する必要はないと言えます。
一安心だ!
考えられる増税措置
NISA課税はガセネタであったとしても、増税については油断できません。なぜなら、日本の人口は減少傾向にありますし、高齢者人口は増加しています。
支える側が減って、支えられる側が増えるのですから、増税をはじめとする働き手の負担増加は免れないでしょう。
結局増税からは逃げられない…
金融所得課税増税
NISAの課税はないとしても、NISA以外の金融所得に対する増税は考えられます。現状20%に対し増税が検討されるのも時間の問題でしょう。
現状の金融所得税は、どんなに利益を上げていたとしても一律課税のため、利益ごとに税率を変えることなどが予想されます。
個人投資家がやるべきこと
今後も増税は続くことが予想されますが、何も準備をしていなければ、生活は苦しくなる一方です。そこで大切なことは自分のお金は自分で守ることです。
幸い、来年からは新NISAも始まるため、投資に対する追い風も吹いています。まずは非課税枠であるNISAを全て埋めることを目標に蓄財を始めましょう。新NISAの改正点についても解説しているので参考にしてください。
また、まだNISA口座を持っていない方に向けた、NISAの始め方についても解説しているので参考にしてください。
まとめ
現在出ている情報からは、NISA増税はガセネタであると思われます。ただ、今後も増税の流れはトレンドであるため、生活を守るためにも、お金の知識は身につけておかなくてはなりません。
投資で損をしないためにも、投資商品の選び方について解説しているので参考にしてください。
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