小中学生に厚底シューズは必要?肯定否定両方の意見を解説!

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コラム
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箱根駅伝やマラソンなどで多くのランナーが使用している厚底シューズですが、陸上関係者や教育機関の間で見解に分かれが生じています

厚底シューズを肯定する意見もあれば否定的な意見もあるのです。そこで今回は、「小中学生にも厚底シューズは必要なのか」を賛成、否定療法の立場から解説します。

悩み,疑問

・厚底シューズとは?
・小学生に厚底シューズは必要?
・厚底シューズによる弊害は?

この記事でわかること

・厚底シューズの概要
・小学生に厚底シューズは必要かどうか
・厚底シューズをしようするメリットとデメリット

記事の執筆者
大学まで箱根駅伝常連校で競技を続け、現在はクラブチームでプレイングコーチとして活動。
20年以上の競技歴で培った知識を基に解説します。
あおすけ
あおすけ

小学生でも厚底シューズは必要?

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厚底シューズとは?

ここ数年、陸上長距離はいくつもの記録が更新されています。その要因のひとつがランニングシューズの進化です。カーボンを内蔵したいわゆる厚底シューズが記録更新の大きな要因として挙げられます。

ニーズの高さから、ナイキをはじめとしてadidas、プーマ、アシックス、ミズノ、ニューバランス、サッカニーなど各社がそれぞれカーボンを使用した厚底シューズを展開しています。

しかし、厚底シューズが記録に与える影響が大き過ぎるため、シンプルな身体能力勝負の最たるものである陸上競技の理念に反しているといった意見も存在します。

あおすけ
あおすけ

厚底シューズは記録に与える影響が大きい!

 

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小中学生も使用している

年末に開催される全国高校駅伝や、年始に開催されるニューイヤー駅伝、箱根駅伝、マラソン大会を見ると、多くのトップ選手が厚底シューズを使用しているのがわかります。オリンピックなどの世界大会を見てもわかる通り、厚底シューズは日本だけでなく、世界的にも認知されておりライバルに勝つためには必要不可欠な存在となっています。

ただ、厚底シューズ使用の波はトップアスリーに留まらず、小中学生の多くも使用していることが陸上関係者や教職員、親の間で問題視されているのです。

はじめに言ってしまうと、大人の立場、子供の立場、反対、肯定など様々な意見がありますが、どれも間違った意見ではありません。しかし、小さな問題ではない以上、目を背けてはならない問題であるとも言えます。これこら紹介するいくつかの意見をご自身の考え方の参考にしてください。

あおすけ
あおすけ

小学生も厚底シューズを履いているのか!

 

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厚底シューズ反対派の意見

・シューズの金額が高い
・強い反発は身体に負担がかかる
・体重の軽い子供には効果が薄い
・道具を使った記録更新は部活動の理念に反する

あおすけ
あおすけ

いろんな反対意見があるね!

シューズの金額が高い

厚底シューズはスポーツメーカー各社が販売しておりますが、相場は30,000円〜40,000円程度であり、決して安いシューズではありません。さらに部活動などで毎日のように使用する場合、シューズの寿命は3ヶ月から6ヶ月程度であり、練習用と本番用で2足同じシューズを保有する場合もあります。

そうなると、練習用の厚底シューズを年間2〜4足、本番用の厚底シューズを年間1足とした場合、厚底シューズのみで年間10万円以上必要になります。それに加えてジョギングシューズやスパイクが必要になるためシューズ代だけでかなりの金額になってしまいます。

部活動のシューズ代だけで年間10万円以上となると、一般的な家庭の家計に与える影響は大きなものとなります。

あおすけ
あおすけ

最近のシューズは高すぎる!

強い反発は身体に負担がかかる

厚底シューズは搭載されたカーボンプレートによる強い反発によって推進力を得る構造になっています。推進力が得られるためスピードが出る反面、地面から本来伝わるはずの反発よりも高い反発力を身体が受け取ることになります。

身体が出来上がっている大人であれば、強い反発を受けても推進力に変えるだけの骨格や筋力がありますが、小中学生の身体はそれほど強くありません。強い反発を受けることによるランニング障害を不安視する意見も見られます。

あおすけ
あおすけ

強い反発は負担になる!

体重の軽い子供には効果が薄い

厚底シューズに搭載されているカーボンプレートは高い反発力を生み出すために硬度も高くなっています。その硬さは大人でも両手では曲げることが困難なほどです

大人の体重と筋力であればランニング時にカーボンプレートを曲げることが可能ですが、体重が軽く筋力の弱い小中学生では十分な圧力をカーボンプレートに与えることは困難かもしれません。

そうなると、シューズ本来の恩恵を十分に受けることができず、満足のいく結果につながらない可能性もあります。

あおすけ
あおすけ

体重が軽すぎるとカーボンに力を加えきれない!

道具を使った記録更新は部活動の理念に反する

一般的なランニングシューズで走れなかったタイムであっても、厚底シューズを履くことによって達成できる可能性もあります。しかし、それは身体能力が向上したわけではなく、あくまで使用した道具によるものであると言えます。

部活動の本来の趣旨はスポーツや文化活動を通して心身の成長を育むものであるため、より良い道具を使った記録更新は本来の理念とはズレているという意見があります。

あおすけ
あおすけ

クラブ活動の本来の目的は?

 

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厚底シューズ肯定派の意見

・自己ベスト更新の可能性がある
・成功体験が大切

あおすけ
あおすけ

賛成意見もあるんだね!

自己ベスト更新の可能性がある

陸上競技はタイムによって結果が明白にわかるスポーツです。経験者であれば、どのような方法を取ったとしても自己ベストを更新したいという気持ちは理解できるはずです。

それは小中学生も同様です。むしろ、純粋な子供の方がその気持ちは強いのかもしれません。タイムで結果がわかってしまう以上、自己記録更新の可能性があるのであれば厚底シューズを試してみたくなるものです。

あおすけ
あおすけ

自己ベストを更新できればもっと楽しくなる!

成功体験が大切

厚底シューズを使おうが自己ベストを更新できたり、ライバルに勝つことができるのであれば、使わないで挫折するよりも良いという意見があります。

精神的に成長段階における小中学生にとって、成功体験というのは将来における大きな財産になります。たとえ優れたものを使用した結果であっても、成功体験を積むことが将来をより良いものへと導いてくれるのかもしれません。

あおすけ
あおすけ

成功体験は何事にも変えられない!

 

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仕方なく肯定派の意見

・使用しないとチームに迷惑をかける
・他の児童生徒、親の同調圧力

あおすけ
あおすけ

仕方なく買う人もいるよね…

使用しないとチームに迷惑をかける

個人のトラックレースとは異なり、駅伝の場合は個人の結果がチームの結果に影響を及ぼします。子供であっても、チームに貢献したいと思いますし、チームの足を引っ張ることは避けたいものです。

自分のせいで負けしまうようなことがあれば自己肯定感の喪失に繋がりますし、精神的に不安定な年頃であればいじめや悪口に発展してしまう可能性も考えられます。

そのような結果を避けるためには厚底シューズを使用して走力を高めることは避けられないのかもしれません。

他の児童生徒、親の同調圧力

昨今の駅伝大会などでは小中学生であってもほとんどの児童生徒が厚底シューズを使用しています。周りの子供達が厚底シューズを使用していたり、陸上経験のない親がその光景を見た場合、厚底シューズを使用するのが当たり前という心理状態になるはずです。

その結果、厚底シューズを使用するのが当然の選択になる可能性もあります。

 

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まとめ

カーボンプレートを使用した、いわゆる厚底シューズは好記録につながる反面、心身ともに成長段階である子供にも必要なのかどうかが陸上界に大きな波紋を生んでいます。それぞれの立場にそれぞれの意見があることを理解し、その時々に応じた対応が迫られるのかもしれません。

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