ランニングを続けているとランニングシューズがすり減ってきます。ランニングシューズのすり減り方は人によって異なり、良いすり減り方と悪いすり減り方があります。そこで今回はランニングシューズのすり減り方について詳しく解説します。
・ランニングシューズがすり減る
・踵の外側がすり減っている
・ランニングシューズがすり減るのは悪いこと?
・ランニングシューズのすり減る原因
・良いすり減り方と悪いすり減り方
・耐久性の高いランニングシューズ
20年以上の競技歴で培った知識を基に解説します。
ランニングシューズがすり減る!
ランニングシューズは擦り減る
ランニングシューズは消耗品です。ランニングを行うことで地面と摩擦が起き、アウトソールがすり減っていきます。目に見える劣化はアウトソールに現れますが、アッパーやミッドソールも消耗します。
ランニング動作を繰り返すことでアッパーもすり減るのです。さらに、ミッドソールのクッション性も低下していきます。劣化したランニングシューズを使用しているとランニング障害の原因にもなるため注意が必要です。
ランニングシューズは消耗品!
シューズのすり減り方には特徴がある
ランニングを行うことでランニングシューズはすり減りますが、すり減り方は人によって異なります。では、具体的に何が原因でランニングシューズのすり減り方に違いが出るのでしょうか?まずはすり減り方が異なる理由について解説します。
なんでシューズがすり減るの?
ランニングフォームによってすり減り方が異なる
ランニングフォームは人それぞれ異なります。接地の方法や位置など、蹴り出し方によっても異なります。接地ひとつとってもフォアフットやミッドフット、ヒールコンタクトなどさまざまです。
どのフォームがいいということはなく、大切なことは自分の体に合ったランニングフォームでランニングすることです。そのため、フォームやシューズのすり減り方を意識しすぎてフォームが崩れてしまっては本末転倒です。
走る路面によってすり減り方が異なる
ランニング動作ではシューズと地面に摩擦が起きることから、走る路面によってもすり減り方は異なります。摩擦抵抗の強い路面で走ればすり減るスピードは早まりますし、逆に路面の抵抗が少なければ擦り減るスピードは遅くなります。
また、起伏の有無によってもすり減り方は異なるでしょう。平坦と起伏のあるコースではランニングフォームも異なるため、ランニングシューズのすり減り方にも違いが現れます。
走る距離によってすり減り方が異なる
ランニング動作でランニングシューズが擦り減ることから、走る距離によってもすり減り方は異なります。同じフォームであっても、走行距離が延びればその分だけシューズはすり減ります。
シューズがすり減っているからといって一概に悪いということではなく、トレーニング強度に対して過剰にすり減っていないことが重要です。
ランニングシューズの良いすり減り方
ランニングシューズはランニング動作によって異なります。シューズのすり減り方は人それぞれ異なりますが、人間の骨格上どうしてもシューズのすり減りやすい部分が存在します。
言い換えれば、その部分がすり減っているということは骨格に適したランニング動作ができているということになります。
ランニングシューズの良いすり減り方は?
かかとの外側がすり減っている
一般的に、ランニング動作を行う際は、かかとの外側から着地して母指球から抜けていきます。接地方法によって若干の違いはありますが、かかとの外側や足裏の外側付近がすり減るのは正常な証です。
ランニングシューズのアウトソールを見てみると分かるとおり、かかとの外側や足裏の外側に厚めのソールが使用されています。
母指球付近がすり減っている
ランニング動作で最も体重が乗るポイントは母指球付近です。前足部に体重が乗ることで体重移動を行い、スピードを出すことが可能になります。
母指球付近は最も圧力がかかるため、すり減り方も早くなってしまいます。かかとから母指球にかけてすり減っている場合は正常な動作ができているといえます。
悪いすり減り方
ランニングシューズの良いすり減り方がある一方で、望ましくないすり減り方もあります。悪いすり減り方をするフォームで走り続けているとランニング障害につながる恐れもあります。
快適にランニングを楽しむためにも、過度に悪いすり減り方をしている場合は、ランニングフォームの改善に努めましょう。
ランニングシューズの悪いすり減り方は?
かかとの内側がすり減っている
かかとの内側がすり減っている場合、ランニング障害につながる恐れがあります。本来はかかとの外側が擦り減るべきところ、内側がすり減っている場合は問題があります。
X脚や、O脚に対する過剰反応の恐れもあります。もしも、かかとの内側がすり減っているのであれば、ランニングフォームを見直しましょう。
つま先が過度にすり減っている
母指球付近ではなく、つま先がすり減っている場合は注意が必要です。過度な蹴り出し動作が疑われ、ふくらはぎなどの怪我につながる恐れもあります。
本来、ランニング動作では足首が固定されており、過度な蹴り出し動作は行われません。それにもかかわらず、つま先が減っているということは、蹴り出し動作が行われている可能性があります。
耐久性の高いランニングシューズがおすすめ
ランニングシューズは耐久性の高いものがおすすめです。仮に少し値段が張ったとしても、長い目で見れば安く上がります。
ランニング動作によってランニングシューズはすり減ってしまいます。一足1〜2万円するランニングシューズは高価なアイテムであるため、できる限り買い替え頻度は落としたいものです。
耐久性の高いシューズを長く履くことでトータルの出費は低く収まるでしょう。
耐久性の高いシューズを選ぼう!
ロングジョグにおすすめのランニングシューズ
耐久性に優れ、長時間のランニングでもストレスなく履き続けられる高性能なランニングシューズを紹介します。ランニングシューズは各メーカーから発売されているため、ここでは各メーカーから一足ずつピックアップして紹介します。
耐久性の高いランニングシューズは?
NIKE ストラクチャー25
重さ:338g(27.0cm片方)
NIKEストラクチャー25は耐久性に優れたラバーソールを採用しているランニングシューズです。長距離のランニングに適したシューズでクッション性が高いのも特徴です。
前足部に配置したAir Zoomユニットが反発力も発揮するため、普段のジョギングでも軽快に走り続けられるでしょう。デザイン性にも優れているのでスニーカーとしても使用できるオールマイティなランニングシューズです。NIKE ストラクチャー25について詳しく解説しています。
adidas スーパーノヴァ ライズ
重さ:277g(27.0cm片方)
adidasのスーパーノヴァライズは耐久性に優れたアディウェアアウトソールを採用したランニングシューズです。摩耗に強い素材でシューズの耐久力を高めています。
ミッドソールには、新素材であるDreamstrike+を採用しています。その他にも、サポートロッドシステムなどランニングをサポートする機能が多く採用されています。スーパーノヴァライズについて詳しく解説しています。
New Balance Fresh Foam X 1080 13
New BalanceのFresh Foam X 1080 13は、ミッドソールにクッション性の高いFresh Foam Xを採用したランニングシューズです。アウトソールはゴム底で耐久性にも優れています。
最大の特徴はその履き心地です。クッション性に優れたミッドソールとフィット感の高いアッパーの相乗効果で、ずっと履いていたい履き心地を味わえます。New Balance Fresh Foam X 1080 13について詳しく解説しています。
On Cloudmonster Hyper
重さ:272g
OnのCloudmonster Hyperは高いクッション性を発揮するランニングシューズです。Onランニングシューズの代名詞でもあるCloudTec構造を採用しており、着地時の衝撃を緩和します。
ミッドソールは2重密度設計になっており、最大限のクッション性を発揮します。長距離のランニングを想定して作られているため耐久性にも申し分ありません。Cloudmonster Hyperについて詳しく解説しています。
HOKA BONDI 8
重さ:266g(28.0cm片方)
HOKAのBONDI 8はアウトソールにDurabrasion Rubberを採用したランニングシューズです。耐久性にこだわりながらも軽量性も発揮します。ランニングシューズの耐久性を追求するとどうしても素材が多くなり、シューズの重さが増してしまいます。しかし、BONDI 8は軽量性にも拘っているためストレスなくランニングができます。
クッション性にも優れているため、着地時の衝撃もしっかりと吸収してくれます。ランニングシューズの耐久性を求めつつも、軽快にランニングしたい方におすすめです。
PUMA ヴェロシティニトロ 3
重さ:218g(27.0cm片方)
PUMAのヴェロシティ ニトロ 3はアウトソールに耐久性に優れたラバーを採用したランニングシューズです。アウトソールの耐久性だけでなく、アッパーをPWRTAPEで補強するなど、耐久性を高める工夫が施されています。
ミッドソールは、フラッグシップモデルにも採用されているNITRO FOAMと、安定性、耐久性を発揮するPRO FOAM LITEが組み合わされています。耐久性だけでなく、快適に走るための性能も搭載されたランニングシューズです。
asics GEL-KAYANO 30
重さ:303g(27.0cm片方)
asicsのGEL-KAYANO 30は安定性とクッション性に優れたランニングシューズです。設置面が広く作られているため着地時のグラつきを抑制できます。また、クッション性の高いミッドソールに加えて、内部にはPureGELを配置しています。
GEL-KAYANO 30は性能の高いランニングシューズであるとともに、耐久性にも優れています。長距離のランニングに適した作りであるため、ロングジョグやフルマラソンにも対応できるランニングシューズです。
ミズノ ウエーブスカイライズ 5
重さ:270g(27.0cm片方)
ミズノのウエーブスカイライズ 5はアウトソールに耐久性に優れたX10ラバーを採用したランニングシューズです。クッション性にも優れているため、普段のランニングがより快適になるでしょう。
かかと部分には衝撃を吸収するMIZUNO ENERZY COREが配置されています。耐久性だけでなく、クッション性や安定性などランニングに欠かせない性能が搭載されたランニングシューズです。ウエーブスカイライズ5について詳しく解説しています。
まとめ
ランニングシューズは消耗品であるため定期的に買い換えが必要です。ただ、耐久性に優れたランニングシューズを使用することで買い替えの頻度を落とすことも可能です。耐久性に優れたランニングシューズを選び、出費を抑えながらランニングを楽しみましょう。
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