定年退職や早期退職で退職金を受け取ることがあります。ただ一度に多額のお金を受け取ってもどのように管理すればいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、退職金の上手な資産運用方法について解説します。退職金の使い道に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
・退職金はどう使えばいい?
・退職金で資産運用をする方法
・資産運用の注意点
・NISAを使った退職金の運用方法
・銀行預金のリスク
・リスクを軽減するための投資方法
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
退職金は何に使えばいいの?
退職金の使い方
退職金を受け取ったとき、その人のライフプランによって使い方はさまざまです。欲しかった車を買う人もいれば、住宅ローンなどの返済に使う方もいるでしょう。
特に直近でお金が必要ないのであれば老後資金として取っておく場合もあります。
退職金の主な使い方
・消費(ローンの返済等)
・預貯金
・資産運用
年金を受け取るまでの生活費にしたり、年金と合わせて切り崩しながら使おうと考えるなら、浪費はせず、しっかりと管理しておかなくてはなりません。
銀行預金や資産運用をうまく活用して、余裕のある老後を目指しましょう。
無駄遣いする余裕はない!
預貯金はおすすめできない
預貯金は流動性が高く、緊急時に使えるため必要ですが、全てを銀行預金にしておくのはおすすめできません。なぜなら預けていてもほとんど金利がつかないためです。
現在の0.001%程度の預金金利では1,000万円預けていたとしても1年間で100円しかもらえません。最近は物価の上昇も激しいため、預貯金は相対的に価値が減り続けてしまうと言えます。
ほとんど金利はないのと同じ!
NISAを使った資産運用がおすすめ
投資で得た利益が非課税になる制度(NISA)を活用しましょう。生活費の半年から1年分程度を銀行預金で確保をしたら、残った金額は投資資金として活用するのがおすすめです。
NISAを使って資産運用することで、投資で得た利益が非課税となり、効率よく資産運用ができます。NISA口座の開設方法についても解説しているので参考にしてください。
銀行窓口に相談してはいけない
これから投資を始めようとしている方は、絶対に銀行の窓口で相談してはいけません。なぜなら銀行がおすすめしてくるのは、手数料の高いぼったくり商品だからです。こちらの知識が浅いのをいいことに悪質な商品を売りつけてくることがあるため、絶対に相談してはいけません。
最低限必要な知識はネットや本で学び、金融機関はネット証券を使用しましょう。NISAにおすすめの証券口座についても解説しているので参考にしてください。
一括投資してはいけない
投資資金を手元に置いておくのは無駄遣いのリスクもありますが、一括投資はおすすめできません。一括投資は大きなリターンを狙える反面、リスクも大きい投資方法です。
定年後の資産運用の場合は、安定性が必要であるため一括投資は避けましょう。一括投資と積立投資の違いについても解説しているので参考にしてください。
ドルコスト平均法を活用
投資手法のひとつとしてドルコスト平均法と呼ばれる方法があります。これは一定の金額を積み立て続けるという投資方法です。
投資商品の価格は常に変動しており、高いときもあれば低いときもあります。しかし、長い目で見れば世界経済は成長を続けています。それならば平均価格で買うことができれば、成長している分リターンを得られるという考え方です。
毎月決めた額を買い続けることで、市場平均に近い価格で買うことができ、結果的に安定したリターンを狙えます。
高いときも安いときも買い続けよう!
おすすめは投資信託
投資商品はいくつも存在します。株や投資信託、債券や不動産など種類は多岐に渡り、専門知識が必要な商品もあります。そこでおすすめなのが投資信託です。
資金を預けることで、投資の専門家が資産運用を代行してくれます。中でも全世界株式に連動するインデックスファンドは安定したリターンを確保するために最適な商品と言えます。
損をしないための投資信託の選び方についても解説しているので参考にしてください。
投資信託のつみたてがおすすめ!
NISAにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。NISAにおすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
2024年から新NISAスタート
現行のNISAは2024年1月から新NISAとして生まれ変わります。新NISAのポイントは以下のとおりです。さらに詳しく知りたい方は、新NISAについて詳細に解説しているので参考にしてください。
新NISAのポイント
・生涯投資可能額が1,800万円に拡充
・成長投資枠と積立投資が併用可能に
これまでは、一般NISAであれば年間120万円。生涯合計600万円が上限でした。つみたてNISAであれば年間40万円。生涯合計800万円が上限でした。これらが改正され、一般NISA部分、つみたてNISA部分それぞれ大幅に拡大しています。
また、これまでは一般NISAとつみたてNISAはどちらか片方しか選択できませんでしたが、新NISAでは併用可能になります。新NISAの非課税枠は旧一般NISA部分とつみたてNISA部分それぞれに設けられているため、非課税枠をうまく使うためにはどちらも並行して投資する必要があります。
つみたて投資と成長投資が併用できるようになる!
まとめ
退職金は一度に多額の資金を得られるため、とりあえず預貯金に回そうと考えてしまうものです。しかし、効率よく資産運用をすれば、さらに余裕のある老後生活を送ることができます。
NISAなどの優遇制度も活用してお金に余裕のある生活を送りましょう。
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