この記事で解決すること
- なぜ一生懸命練習しても足が速くならない人がいるのかが分かる
- 「才能がない」という思い込みから抜け出す視点が手に入る
- 自分に合った走り方・距離を知るための考え方が分かる
「こんなに練習しているのに、全然速くならない」
「周りはどんどん伸びていくのに、自分だけ置いていかれる」
走ることに真剣に向き合っている人ほど、一度はこの壁にぶつかります。
そして多くの人が、最終的にこう思ってしまいます。
「自分には才能がないんだ」
でも、結論から言います。
その考えは、かなり早とちりかもしれません。
「努力しても足が遅い=才能がない」は本当か?

まず冷静に考えてみてください。
- 練習量は足りている
- 周りと同じ、あるいはそれ以上に努力している
- フォームやトレーニングも真似している
それでも結果が出ない。
このとき多くの人は「努力不足」か「根性論」に答えを求めます。
しかし、スポーツ科学の視点で見ると、別の可能性が浮かび上がります。
それが、
「努力の方向が、体の特性とズレている」
という問題です。
短距離と長距離は、そもそも別競技

「走る」という行為は同じでも、
短距離と長距離では体に求められる能力がまったく違います。
- 一瞬で爆発的な力を出す短距離
- 長時間、効率よく動き続ける長距離
この違いを無視して「足が遅い・速い」と一括りにするのは、実はかなり乱暴です。
この点については、短距離と長距離の違いを科学的に整理した記事で詳しく解説していますが、
ここでは「努力が報われない理由」に絞って話を進めます。
足の速さを左右する「筋肉のタイプ」

人の筋肉には、大きく分けて次の2つがあります。
- 瞬発力に優れた筋肉
- 持久力に優れた筋肉
この割合には個人差があり、しかもその一部は生まれつきの要素が関係しています。
つまり、
- 短距離で才能を発揮しやすい体
- 長距離で強みが出やすい体
が存在する、ということです。
ここで重要なのは、
どちらが優れている、という話ではない
という点。
向いている舞台が違うだけなのに、
「短距離が遅い=運動音痴」「走る才能がない」と誤解してしまう人が非常に多いのです。
努力しても報われない人にありがちなパターン

努力しているのに結果が出ない人には、共通点があります。
1. みんなと同じ練習をしている
部活、クラブ、ネットの情報。
多くの人は「結果を出している人の練習」をそのまま真似します。
しかし、その人と体の特性が同じとは限りません。
2. 苦手な距離で自分を評価している
短距離が苦手なのに「足が遅い人」と思い込む。
これは、泳げない人が「スポーツ全般が苦手」と思うのと同じ構造です。
3. 原因を精神論にすり替えている
「自分は根性が足りない」
「もっと追い込めば…」
ですが、体の特性を無視した努力は、消耗するだけで終わることもあります。
才能とは「結果」ではなく「傾向」

ここで一度、言葉を整理しましょう。
才能とは、結果そのものではありません。
才能とは、
伸びやすい方向の傾向
です。
- 短距離で伸びやすい
- 長距離で伸びやすい
- 回復が早い
- パワーが出やすい
こうした傾向を知らずに努力するのは、
地図を持たずに山に入るようなものです。
自分の体を知るという選択肢

近年、スポーツの世界では
「まず自分の体を知る」という考え方が当たり前になってきました。
その一つが、遺伝的な傾向を知る方法です。
誤解してほしくないのですが、
- これで才能がすべて分かる
- これで将来が決まる
という話ではありません。
ただ、
- 向いていない努力を減らせる
- 迷走する期間を短くできる
という意味では、大きなヒントになります。
この点については、遺伝と走力の関係を科学的にまとめた記事で詳しく解説しています。
「向いていない」と知ることは、マイナスではない

「もし向いていないと分かったら怖い」
そう感じる人も多いでしょう。
でも現実は逆です。
- 向いていないことをやめる → 向いていることに時間を使える
- 比較対象が変わる → 自己否定が減る
実際、
短距離にこだわるのをやめて長距離に転向したことで、
走ること自体が楽しくなった人は少なくありません。
このあたりは、距離選択で人生が変わったケースを扱った別記事でも触れています。
努力が報われる人になるために

ここまで読んでいただいたあなたに、伝えたいことは一つです。
努力が足りないのではない。
努力の方向が、まだ合っていないだけかもしれない。
もし今、
- 頑張っているのに結果が出ない
- 自分を「才能がない」と決めつけそうになっている
そんな状態なら、一度立ち止まって
**「自分はどんな走り方に向いているのか」**を考えてみてください。
短距離と長距離の違い、
筋肉の特性、
遺伝的な傾向。
それらをまとめて整理した記事が、次に読むべき内容です。
短距離と長距離、どちらを選ぶべきかを科学的に解説した記事へ進む
さらに、
も用意しています。
気になるテーマから読み進めてみてください。





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