導入
「ランニングシューズは1足あれば十分?」
「ジョグ用とスピード用は何が違うの?」
「インターバル走でも同じシューズを使っていいの?」
このような疑問を持つランナーは非常に多くいます。
ランニングシューズはどれも同じように見えますが、実はトレーニング目的によって求められる性能は大きく異なります。適切に使い分けることで、トレーニング効率や記録向上のスピードは大きく変わります。
特にインターバル走のようなスピード練習では、シューズ選びがパフォーマンスに直接影響します。
なお、インターバル走がきつすぎる・スピードが伸びないと感じている場合は、シューズが原因の可能性もあります。
インターバル走がきつすぎる原因とは?多くのランナーが見落とす改善ポイント(T01)
インターバル走でスピードが伸びない理由とは?努力しても結果が出ない原因(T02)
この記事では、ランニングシューズを使い分けるべき理由と、ジョグ用とスピード用の違いを詳しく解説します。
ランニングシューズはなぜ使い分けが必要なのか

トレーニング目的によって求められる性能が違う
ランニングにはさまざまなトレーニングがあります。
- ジョグ(疲労を抑えて距離を踏む)
- インターバル走(スピード能力向上)
- 距離走(持久力強化)
- レース(最大パフォーマンス発揮)
それぞれ目的が違うため、最適なシューズの性能も変わります。
例えばジョグでは「クッション性」や「安定性」が重要ですが、スピード練習では「軽量性」や「反発力」が重要になります。
1足のシューズですべてをカバーしようとすると、どの目的に対しても中途半端な性能になり、トレーニング効果が下がる可能性があります。
すべてを一足で済ませるデメリット
シューズを使い分けず、すべての練習を同じ一足で行うと次のような問題が起きやすくなります。
- スピード練習の質が下がる
- 疲労が溜まりやすくなる
- シューズの消耗が早くなる
- フォームが安定しない
特にジョグ用シューズでインターバル走を行うと、推進力が不足して余計な力を使うため、必要以上にきつく感じることがあります。
インターバル走が続かない、負担が大きいと感じる場合は、装備の見直しも重要です。
インターバル走が続かない原因とは?途中で挫折する人の特徴(T07)
トップランナーがシューズを使い分ける理由
実業団ランナーやトップ選手は、ほぼ例外なくシューズを使い分けています。
一般的な使い分けは次のような形です。
- ジョグ用:疲労管理・距離走
- ポイント練習用:スピード刺激
- レース用:本番専用
理由はシンプルで、「トレーニング効果を最大化するため」です。
適切なシューズを使うことで、
- 効率よく刺激を入れられる
- ケガのリスクを下げられる
- 回復しやすくなる
といったメリットがあります。
これはトップランナーだけでなく、市民ランナーにも同様に重要です。
ジョグ用シューズとスピード用シューズの違い

クッション性と反発性の違い
ジョグ用シューズとスピード用シューズの最大の違いは「クッション性」と「反発性」のバランスです。
ジョグ用シューズ
- クッション性が高い
- 着地衝撃を吸収する設計
- 長時間走っても疲れにくい
スピード用シューズ
- 反発力が高い
- 地面からの力を推進力に変える
- スピードを出しやすい
ジョグ用シューズは快適性重視、スピード用シューズは推進力重視の設計です。
スピード練習でクッション性重視のシューズを使うと、十分な推進力が得られずトレーニング効果が下がる可能性があります。
重量設計と走行感の違い
シューズの重量も大きな違いの一つです。
ジョグ用シューズ
- やや重めの設計
- 安定性と耐久性重視
- ゆったりした走行感
スピード用シューズ
- 軽量設計
- 足の振り出しが速い
- 接地時間が短くなる
軽量なシューズはピッチが上がりやすく、スピード維持がしやすくなります。
スピードが伸びないと感じている場合、シューズ重量が影響している可能性もあります。
インターバル走でスピードが伸びない理由とは?努力しても結果が出ない原因(T02)
構造とプレートの有無の違い
近年のスピード用シューズには、カーボンプレートなどの補強構造が採用されているモデルが増えています。
プレート構造には次の特徴があります。
- 推進力を強化する
- エネルギーロスを減らす
- 高速域でフォームを安定させる
一方、ジョグ用シューズは足への負担軽減を重視するため、こうした構造を採用していない場合が多くあります。
厚底やプレートシューズの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
厚底と薄底どっちが速くなる?ランニングシューズの違いと選び方(T05)
ジョグ用シューズでスピード練習すると起きる問題

推進力が不足してフォームが崩れる
ジョグ用シューズはクッション性と安定性を重視して設計されていますが、スピードを出すための推進力はそれほど強くありません。
そのためインターバル走のような高強度トレーニングで使用すると、
- 前に進む力を自分の筋力だけで生み出す必要がある
- ストライドが伸びにくい
- 上半身に力みが出る
といった状態になりやすくなります。
フォームが崩れた状態で走り続けると、スピード向上どころか効率の悪い動きが身についてしまいます。
インターバル走で必要以上にきつさを感じる場合、フォームではなくシューズが原因の可能性もあります。
インターバル走がきつすぎる原因とは?多くのランナーが見落とす改善ポイント(T01)
脚への負担が増えて疲労が残る
スピード練習では着地衝撃や筋肉への負荷が大きくなります。
ジョグ用シューズでスピード練習を行うと、
- 推進力不足による筋疲労の増加
- 接地時間の長さによる負担増加
- 回復の遅れ
といった問題が起きやすくなります。
結果として疲労が蓄積し、次の練習の質が低下します。
疲労や痛みが強い状態でインターバル走を続けると故障リスクも高まります。
インターバル走で足が痛くなる原因とは?故障を防ぐ正しい対策(T08)
インターバル走の効果が下がる
インターバル走の目的は「速い動きを身体に覚えさせること」です。
しかしスピードを出しにくいシューズでは、
- 本来のスピード域で走れない
- 神経系への刺激が弱くなる
- スピード適応が起こりにくい
といった理由からトレーニング効果が下がります。
努力しているのにスピードが伸びない場合、練習内容だけでなくシューズの特性を見直すことも重要です。
インターバル走でスピードが伸びない理由とは?努力しても結果が出ない原因(T02)
スピード練習に適したシューズの選び方

軽量性と反発力を重視する理由
スピード練習用シューズを選ぶ際に最も重要なのは「軽量性」と「反発力」です。
軽量なシューズは足の振り出しをスムーズにし、ピッチを上げやすくします。反発力の高いシューズは接地時のエネルギーを推進力として活用できるため、少ない力で速く走ることが可能になります。
これにより、
- スピードを出しやすくなる
- 疲労を抑えられる
- フォームが安定する
といった効果が得られます。
インターバル走の効果を最大化するためには、こうした性能を備えたシューズを選ぶことが重要です。
インターバル走の効果を最大化する方法とは?記録を伸ばす正しい練習のコツ(T06)
プレート入りシューズの特徴
近年はカーボンプレートなどを内蔵したシューズが増えています。
プレート入りシューズには次の特徴があります。
- 推進力を補助する
- 接地時のエネルギーロスを減らす
- 高速域でフォームを安定させる
これにより、スピード練習でも効率よく走りやすくなります。
ただし、レース用シューズをすべての練習で使うと消耗が早くなるなどのデメリットもあるため、目的に応じた使い分けが重要です。
レース用シューズを練習で使うべき?効果とデメリットを正しく理解する方法(T04)
インターバル走に適したシューズ例
スピード練習に適したシューズにはさまざまなタイプがあります。
- 軽量でスピード重視のモデル
- 反発力が強いモデル
- プレート入りで推進力を高めたモデル
自分の走力や目的に合わせて選ぶことで、トレーニングの質を大きく向上させることができます。
インターバル走に適したシューズの具体的な特徴やおすすめモデルについては、以下の記事で詳しくまとめています。
2026年最新版インターバルにおすすめのランニングシューズ
効果的にシューズを使い分ける実践方法

ジョグ・ポイント練習・レースの使い分け方
シューズの性能を最大限に活かすためには、トレーニング内容に応じた使い分けが重要です。
基本的な使い分けの考え方は次の通りです。
ジョグ用シューズ
- クッション性重視
- 疲労を抑えながら距離を踏む
- 回復走や日常練習に適している
スピード練習用シューズ(インターバル・ポイント練習)
- 軽量性・反発力重視
- 効率よくスピード刺激を入れる
- フォームを安定させやすい
レース用シューズ
- 最大パフォーマンス重視
- 本番専用として使用
このように役割を分けることで、トレーニングの質が向上し、ケガのリスクも下げることができます。
インターバル走の具体的なやり方や練習設計については、以下の記事も参考になります。
インターバル走の正しいやり方とは?初心者でも効果が出る基本(T09)
目的別シューズ運用の基本ルール
シューズを使い分ける際は、いくつかの基本ルールを意識すると効果的です。
- スピード練習では軽量・高反発モデルを使う
- 疲労が強い日はクッション性重視のシューズを使う
- レース用シューズは過度に使いすぎない
- 走力や目的に合わせて選ぶ
特にレース用シューズは高性能ですが、すべての練習に適しているわけではありません。
レース用シューズの使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
レース用シューズを練習で使うべき?効果とデメリットを正しく理解する方法(T04)
また、厚底・薄底の特性によっても運用方法は変わるため、理解して選ぶことが重要です。
厚底と薄底どっちが速くなる?ランニングシューズの違いと選び方(T05)
おすすめのインターバル向けシューズまとめ
インターバル走のようなスピード練習では、次のような性能を持つシューズが適しています。
- 軽量で足運びがしやすい
- 高い反発力で推進力を得やすい
- 高速域でも安定性がある
- スピード走行に適した構造(プレートなど)
こうしたシューズを使用することで、余計な力を使わず効率的にトレーニングができ、スピード向上につながります。
インターバル走に適したシューズの具体的な特徴やおすすめモデルについては、以下の記事で詳しくまとめています。
2026年最新版インターバルにおすすめのランニングシューズ
まとめ|シューズの使い分けがトレーニング効率を大きく変える
ランニングシューズは見た目が似ていても、目的によって設計思想が大きく異なります。
ジョグ用とスピード用を使い分けることで、
- トレーニング効果が高まる
- スピード向上が早くなる
- 疲労やケガのリスクを減らせる
といった大きなメリットがあります。
特にインターバル走では、シューズの性能がトレーニングの質に直結します。
スピードが伸びない、インターバルがきつい、練習が続かないと感じている場合は、練習内容だけでなく装備の見直しも重要です。
インターバル走に最適なシューズの選び方やおすすめモデルについては、以下の記事で詳しく解説しています。



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