将来に向けた資産形成の方法としてNISAが挙げられますが、変額保険をおすすめしてくる営業マンもいます。
そこで今回は資産形成のためにはNISAと変額保険どちらがおすすめなのかを解説します。どちらにしようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
・NISAと変額保険はどっちがいいの?
・NISAと変額保険はどっちがお得?
・将来に向けて資産形成をしたい!
・NISAと変額保険の違いと特徴
・NISAが向いている人の特徴
・変額保険が向いている人の特徴
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
NISAと変額保険はどっちがいいの?
NISAとは?
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度です。本来であれば投資で得た利益には約20%の税金がかかるため、それが必要なくなるというのは資産形成において大きなインパクトを与えます。
また、2024年から新NISAとして優遇措置が拡大されるため、ますます投資による資産形成がしやすい環境が整う予定です。新NISAの概要についても解説しているのでぜひ参考にしてください。
NISAの特徴
・投資で得た利益が非課税
・新NISAにより非課税枠が拡充する
・18歳以上なら誰でも利用できる
現行のNISAも2024年からスタートする新NISAも、18歳以上であれば誰でも利用できる制度です。新NISAにより投資上限も拡大するため、将来における有力な資産形成方法のひとつとなります。
NISAの年齢制限についても解説しているので参考にしてください。
お得な制度なんだね!
NISAのメリット
NISAのメリットは投資における非課税枠です。本来であれば税金がかかるところ、納税が免除されるため、その分資産が多く貯まります。さらに、免除された納税額分に対しても複利の効果が働くため、将来に与えるインパクトは非常に大きくなります。
左:特定口座(非課税枠なし) 右:NISA(非課税枠あり)三井住友銀行HPより引用
非課税枠の有無を比べると、資産額の増え方は一目瞭然です。
資産の増え方が全然違う!
NISAのデメリット
NISAのデメリットは元本割れのリスクがあることです。NISAはあくまでも投資における利益の非課税制度であるため、元本保証ではありません。タイミングによっては損をする場合もあります。
さらにNISAでの取引は、他の株取引との損益通算はできません。そのため、損失が発生すれば直接的に資産の減少につながります。NISAの損益通算についても解説しているので参考にしてください。
資産の減少は怖い…
変額保険とは?
変額保険とは、保険料の一部を投資に回し、投資成績によって払戻金額が増減する保険です。生命保険と投資がセットになったようなものを想像してもらえればと思います。
変額保険の特徴
・万が一のときに死亡保険金がもらえる
・生命保険料控除が使える
・資産が増える可能性がある
変額保険は生命保険の側面も持ち合わせているため、被保険者に万が一のことがあった場合には死亡保険金が支払われます。また、払った保険料は生命保険料控除の対象となるため、節税効果もあります。
なんだかお得そう!
変額保険のメリット
変額保険のメリットは、生命保険と投資がセットになっていることです。それぞれがセットになっているため、見直しの際に手間なく済ませられます。投資についても保険会社が代行してくれるため、余計なことを考えなくて済みます。
また、多少の含み損ならば生命保険料控除の還付金でカバーできる場合があります。投資で損しても他で補えるというのはメリットといえます。
NISAよりも安全なのかな?
変額保険のデメリット
変額保険のデメリットは、割高な生命保険と、割高な投資の組み合わせということです。セットになっている分、選択の手間は省けますが、それぞれの評価点はそれほど高くありません。保険は保険、投資は投資で分けて契約をした方が高いリターンを期待できます。
また、変額保険には低解約期間(10年程度)が設けられており、その間に解約してしまうと、ほとんど解約返戻金は返ってきません。急遽資金が必要なときにもお金が返ってこないのは大きなリスクといえます。
大きなデメリットもあるんだね!
NISAはこんな人におすすめ
NISAがおすすめの人
・生活防衛資金を預貯金で確保してある
・毎月の給料から投資に回す余裕がある
・定年退職まで10年程度以上時間がある
NISAは投資であることから、価格の変動が発生します。人によっては価格変動に耐えられず夜も眠れない場合もあります。そのような方は投資が大きなストレスになってしまうため、向いているとは言えません。
価格変動にある程度余裕を持てる人がNISAにおすすめです。また、NISAを活用した投資は長期投資であることから、安定した収入のある定年前の方におすすめです。長期で見れば世界経済は成長を続けているため、暴落のリスクも軽減できます。
NISAではどの商品を購入するかも非常に重要です。損をしないための商品の選び方についても解説しているので参考にしてください。
変額保険はこんな人におすすめ
変額保険がおすすめの人
・自分で投資をするのが怖い
・保険と投資をセットにして悩みを減らしたい
変額保険は、割高な生命保険と割高な投資の組み合わせのため、商品性能としては決して高くありません。しかし、自分で投資を始めるよりも保険に加入する方が敷居は低いため、無駄遣いに回ってしまうお金があるならば変額保険も検討の余地はあります。
保険と投資をまとめることで、少しでも悩みを軽減できるのであれば、変額保険もおすすめになります。
2024年から新NISAスタート
現行のNISAは2024年1月から新NISAとして生まれ変わります。新NISAのポイントは以下のとおりです。さらに詳しく知りたい方は、新NISAについて詳細に解説しているので参考にしてください。
新NISAのポイント
・生涯投資可能額が1,800万円に拡充
・成長投資枠と積立投資が併用可能に
これまでは、一般NISAであれば年間120万円。生涯合計600万円が上限でした。つみたてNISAであれば年間40万円。生涯合計800万円が上限でした。これらが改正され、一般NISA部分、つみたてNISA部分それぞれ大幅に拡大しています。
また、これまでは一般NISAとつみたてNISAはどちらか片方しか選択できませんでしたが、新NISAでは併用可能になります。新NISAの非課税枠は旧一般NISA部分とつみたてNISA部分それぞれに設けられているため、非課税枠をうまく使うためにはどちらも並行して投資する必要があります。
つみたて投資と成長投資が併用できるようになる!
おすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。NISAにおすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
NISAも変額保険もどちらも元本割れのリスクはありますが、NISAは手数料が少ない分、元本割れのリスクも低いといえます。投資は自己責任のためみずから勉強することが大切であり、自分の大切なお金を守るためにも、ぼったくり商品には気をつけましょう。
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