iDeCoでせっかく資産を貯めていても、途中で死亡してしまったらどうなるの?と不安を感じる方もいると思います。
そこで今回はiDeCoで貯めている途中で、亡くなってしまった場合について解説します。将来のお金に不安を感じる方はぜひ参考にしてください。
・iDeCoって何?
・お金をもらう前になくなったらどうなるの?
・iDeCoの相続が心配
・iDeCoの仕組み
・途中で亡くなった場合のお金の行方
・iDeCoの相続のポイント
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
途中で亡くなったらどうなるの?
iDeCoとは?
iDeCoも NISAと同様に運用益は非課税です。それに加えて、払った金額が所得控除として扱われるため、節税効果もあります。自営業や会社員などによって掛金の上限が設けられており、かけた金額が所得控除の対象となります。節税をしながら将来に向けて資産形成ができるお得な制度です。iDeCoのメリット、デメリットについても解説しているので参考にしてください。
iDeCoの特徴
・払った金額が全額所得控除
・運用益が非課税
・受け取り時も税制優遇あり
所得控除になる分NISAよりお得かも!
加入中に死亡したらお金はどうなる?
iDeCoは60歳以降に受け取ることができる制度です。そのため、60歳よりも手前で亡くなってしまった場合は、自分で使うことはできません。
万が一掛金の拠出中に亡くなってしまった場合は、死亡一時金として扱われ、現金化された後に受取人のものになります。
また、年金として受取中に亡くなった場合も同様で、残っている部分が現金化された後、受取人のものになります。相続では残された金融資産が相続人に分配されますが、相続トラブルの元でもあります。残された家族が不要なトラブルを起こさないためにも、資産は責任を持って管理しましょう。
親族間でのトラブルを回避しよう!
お金を受け取るタイミングに注意
iDeCoに残されたお金を受け取る場合、受け取るタイミングに応じて適用される税法が異なります。
3年以内 | 3年以上経過 | 5年以上経過 |
みなし相続財産 | 一時所得 | 相続財産 |
相続する遺産の額や種類によっても異なりますが、一般的には、みなし相続財産(死亡一時金)として受け取る方が税金は低くなります。そのため、できるだけ早めに対応することがおすすめです。
早めに対応しよう!
お金を受け取る順位に注意
iDeCoの受け取り順位は一般的な相続順位とは異なります。配偶者が一位であることは同じですが、iDeCoの2位、3位には「加入者等の収入によって生計を維持していた」という文言が追加されています。
また、内縁の妻(夫)も照明さえできれば対象になるため、この点も法定相続人と異なります。
順位 | iDeCo | 法定相続 |
---|---|---|
第1順位 | 配偶者(事実婚を含む) | 配偶者+子供 |
第2順位 | 加入者等の収入によって生計を維持していた 子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹 | 直系尊属(父母、祖父母) |
第3順位 | 加入者等の収入によって生計を維持していた 第2順位以外の親族 | 兄弟姉妹 |
第4順位 | 第2順位に該当しない 父母、孫、祖父母、兄弟姉妹 |
順位の考え方が違うんだね!
指定受取人を指定しておこう
iDeCoはあらかじめ指定受取人を決めておくことで、万が一の場合、その方に直接お金がいきます。指定受取人を決めておけば、相続で余計な争いを解消できるため、おすすめです。
また、万が一のときにスムーズに手続きが進められるように、親族にiDeCoに加入していることや、使っている金融機関を伝えておくこともおすすめです。
あらかじめ決めておくことで、スムースな相続ができる!
iDeCoは商品選びが重要
iDeCoは投資であるため、どの商品に投資をするかが非常に重要です。長期投資になればなるほど、商品選びの差が大きくなるため慎重に選びましょう。
使っている証券口座によっても、iDeCo対応かどうかは変わってきます。iDeCoにおすすめの商品を証券口座ごとに解説しているので参考にしてください。
iDeCoは商品選びが重要!
iDeCoにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。おすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
iDeCoは原則60際まで受け取れない制度ですが、掛金の拠出中や年金として受け取り中に死亡した場合は、現金化され受取人のものになります。
万が一のときにスムーズに進むように指定受取人を設定し、iDeCoの存在を伝えておきましょう。
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