将来の老後資金のためにiDeCoを活用している方もいると思います。確かにiDeCoは税制が優遇される、効果的な制度ですが、受け取り方にもポイントがあります。
そこで今回はiDeCoで貯めたお金の受け取り方について解説します。iDeCoを、より上手に活用したい方はぜひ参考にしてください。
・iDeCoって何?
・iDeCoの受け取り方は?
・受け取るときに税金はかかる?
・iDeCoの仕組み
・iDeCoを受け取る3つの方法
・受け取ったお金にかかる税金
生活に役立つお金の知識と、趣味のランニングについて解説しています。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語はなるべく使わず、簡単に解説します。
iDeCoは税金がかかるの?
iDeCoとは?
iDeCoも NISAと同様に運用益は非課税です。それに加えて、払った金額が所得控除として扱われるため、節税効果もあります。自営業や会社員などによって掛金の上限が設けられており、かけた金額が所得控除の対象となります。節税をしながら将来に向けて資産形成ができるお得な制度です。iDeCoのメリット、デメリットについても解説しているので参考にしてください。
iDeCoの特徴
・払った金額が全額所得控除
・運用益が非課税
・受け取り時も税制優遇あり
所得控除になる分NISAよりお得かも!
iDeCoの受け取り方は3種類ある
iDeCoで貯めたお金を受け取る方法は3種類あります。
・退職金として受け取る
・年金として受け取る
・一部を退職金として、残りを年金として受け取る
それぞれの受け取り方にメリット、デメリットがあります。また、人によってメリット、デメリットは異なるため、自分に合った方法で受け取る必要があります。どれが自分に合った受け取り方なのかを判断するために、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
受け取り方で何が変わるの?
退職金として受け取る方法
退職金として受け取るメリット
・一括で受け取れるため達成感を味わえる
・退職所得控除の対象になる
・受け取りにかかる手数料が一度だけでで済む
退職金として受け取るデメリット
・現金化することで資産運用が終了してしまう
・手元にお金があることで無駄遣いのリスクがある
60歳まで貯めてきた資産を全て現金化して一括で受け取る方法が、退職金として受け取る方法です。一括で受け取ることで退職所得として課税されるため、一般的な所得よりも低い税金で済みます。
勤続20年以下…(40万円×勤続年数)が退職所得控除される
勤続20年以上…800万円+{70万円×(勤続年数−20)}が退職所得控除される
仮に40年勤めた場合800万円+{70万円×(40−20)}=2,200万円までは非課税です。さらに、控除額を超えた部分についても1/2が課税対象になるため、大きな節税効果があります。
退職金で貰えば税金が安いのか!
年金として受け取る方法
年金として受け取るメリット
・受取開始後も資産運用が継続される
・公的年金控除が受けられる
・安定した収入が確保できる
年金として受け取るデメリット
・受取の都度、手数料が発生する
年金として受け取ることで雑所得の扱いになり、公的年金控除の対象になります。控除額は退職所得控除に比べれば低いものの、控除があるのはメリットと言えます。また、受け取り回数を毎月から年1回までの間で選択できるため、ライフスタイルに合わせて調整ができます。
ただ、iDeCoで貯めたお金を受け取るごとに440円の手数料が発生します。毎月受け取りにすると手数料だけで年間5,000円以上になるため、せっかくの非課税効果が薄れてしまいます。iDeCoの手数料について詳しく解説しているので参考にしてください。
毎回手数料を払うのはもったいない…
退職金と年金を組み合わせる方法
退職金と年金を併用するメリット
・退職所得控除を最大限活用できる
・受取開始後も資産運用が継続される
退職金と年金を併用するデメリット
・受取の都度、手数料が発生する
iDeCoで貯めた一部を退職金として受け取り、残った部分を年金として受け取ることも可能です。そうすることで退職所得控除を使いつつ、残った部分は資産運用が継続されます。企業からの退職金とiDeCoで退職所得控除をできる限り使い、はみ出た部分を年金として受けることができます。
現金化した部分についてはNISAでの買付資金に回すことで非課税枠を使いながら投資も継続が可能です。新NISAについても詳しく解説しているので参考にしてください。
併用することで最大限の恩恵を受けられる!
iDeCoは商品選びが重要
iDeCoは投資であるため、どの商品に投資をするかが非常に重要です。長期投資になればなるほど、商品選びの差が大きくなるため慎重に選びましょう。
使っている証券口座によっても、iDeCo対応かどうかは変わってきます。iDeCoにおすすめの商品を証券口座ごとに解説しているので参考にしてください。
iDeCoは商品選びが重要!
iDeCoにおすすめの証券口座
証券会社選びはネット証券が基本です。また、生活スタイルによっておすすめの証券会社は異なります。おすすめの証券会社についても解説しているので参考にしてください。
どの証券会社がおすすめ?
SBI証券
おすすめポイント
・業界最安クラスの手数料
・Tポイント、dポイントに対応
・保有額に合わせてポイント付与
投資初心者からプロまで幅広い層から支持されている証券口座です。国内外でもトップレベルのシェアを誇り、使いやすさにも定評があります。
株式や投資信託の売買には手数料がかかりますが、SBI証券は業界最安クラスの手数料水準です。手数料は積み重なることで多大なコストとなるため、できるだけ抑えるのが基本となります。
Tポイントやdポイントに対応しており、貯まったTポイントで商品を購入することもできます。普段TSUTAYAやウェルシアグループなどTポイントが貯まる環境にある方におすすめです。
また、投資信託の保有額に応じてポイントが付与されるのもおすすめポイントのひとつです。投資信託を購入して放置しておくだけで、投資信託の利益とは別にポイントを受け取れます。
楽天証券
おすすめポイント
・楽天経済圏の還元率アップ
・貯めた楽天ポイントで投資ができる
楽天経済圏を中心に多くのユーザーを囲い込んでる楽天グループ。楽天証券を使用して株式等の購入を行うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップします。
また、貯まった楽天ポイントで投資信託が購入できるのもポイントです。楽天市場での買い物や、楽天カードの利用に応じて、多くのポイントを獲得できるため、それらを無駄な買い物に使うのではなく、効率よく資産運用に回せます。
自己資金を投資に回すのが怖い初心者の方でも、貯まった楽天ポイントを使って投資ができるため、金銭的な損失のリスクを抑えた投資が可能です。
まとめ
iDeCoは税制優遇の面で大きな恩恵のある制度です。非課税枠は将来の資産額を大きく左右するため、できる限り効率よく使いましょう。
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