この記事で解決すること
- 筋トレをしても足が速くならない理由が分かる
- 「パワー=スプリント能力」ではない理由を理解できる
- 自分に合った“速くなるための方向性”が見えてくる
「スクワットもデッドリフトもやっている」
「筋力は確実に上がっているのに、スプリントは遅いまま」
短距離を速くしたくて筋トレを始めた人ほど、
この壁にぶつかります。
そして多くの人が、こう感じ始めます。
「筋トレしても意味ないのでは?」
ですが結論から言います。
筋トレが無意味なのではありません。
問題は、「筋トレと走力の関係を誤解していること」です。
「筋力が上がれば足は速くなる」という誤解

確かに短距離走にはパワーが必要です。
そのため、
- 重い重量を扱える
- 筋肉量が増える
これらは一見、スプリント向きに見えます。
しかし、実際のスプリントで重要なのは、
- 力を出す“速さ”
- 地面に力を伝える“タイミング”
- 神経系の動員効率
です。
筋力そのものと、スプリント能力はイコールではありません。
この誤解は、
短距離が苦手な人が自信を失ってしまう構造とも共通しています。
スプリントに必要な要素を整理する

短距離でスピードを出すためには、
いくつかの要素が噛み合う必要があります。
・最大筋力
これは、どれだけ大きな力を出せるかという土台です。
スクワットやデッドリフトは、ここを高める役割があります。
・筋力発揮速度
いくら大きな力を出せても、
それを一瞬で出せなければスプリントには活きません。
・神経系の協調
複数の筋肉を、
「必要な順番・必要なタイミング」で動かす能力です。
これは単純な筋肥大トレーニングでは鍛えにくい部分です。
この3つのバランスが崩れると、
「筋トレしているのに遅い」という現象が起こります。
筋トレが逆効果になるケースもある

これはあまり語られませんが、
筋トレのやり方によっては、スプリントにマイナスになることもあります。
- 重さ重視で動作が遅くなる
これは、力を出すスピードが落ちる原因になります。
結果として、走りが重く感じやすくなります。 - 筋肥大を狙いすぎる
筋肉量が増えすぎると、
体を前に運ぶコストが上がり、スプリント効率が下がることがあります。 - 回復が追いつかない
筋トレとスプリント練習を両立できず、
常に疲労が残った状態になるケースです。
これらは努力不足ではなく、
体の特性とトレーニング内容のズレです。
そもそも「短距離向きの体」とは何か

ここで一度、立ち止まって考える必要があります。
自分は本当に、短距離で伸びる体なのか?
短距離で伸びやすい人は、
- 瞬間的に力を出すのが得意
- 神経系の反応が速い
- 回復が比較的早い
といった傾向を持つことが多い。
一方で、
- 筋力はあるがスピードに変換できない
- 何度も繰り返すとパフォーマンスが落ちる
こうしたタイプは、
必ずしも短距離特化が最適とは限りません。
この点は、
短距離と長距離の違いを科学的に整理した記事で詳しく解説しています。
筋トレで伸びない人が見直すべき視点

「もっと重量を上げる」前に、
次の視点を持ってみてください。
- 今の筋トレは、スプリント動作につながっているか
これは、動作速度や可動域、フォームとの関係を見直すという意味です。 - 回復が追いついているか
疲労が抜けていない状態では、
神経系のパフォーマンスは上がりません。 - そもそも短距離にこだわる理由は何か
「花形だから」「周りがやっているから」という理由なら、
一度立ち止まる価値があります。
この問いは、
マラソンで伸び悩む人が抱える問題とも本質的に同じです。
体の傾向を知るという選択肢

ここで重要になるのが、
自分の体の“伸びやすい方向”を知ることです。
感覚や努力量だけでは、
どうしても判断を誤ります。
遺伝子検査キットは「筋トレの無駄打ち」を減らす
スポーツ向けの遺伝子検査キットでは、
- 瞬発力寄りか、持久力寄りか
- パワー型か、効率型か
- 回復や疲労耐性の傾向
といった情報が分かります。
これは、
「なぜ筋トレしても速くならないのか」を整理する材料
になります。
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「向いていない努力」を減らすだけで変わる

もし、
- 短距離向きではなかった
- スプリントより別の距離で強みが出る
という傾向が見えたとしても、
それは失敗ではありません。
- 比較をやめられる
- 無駄な消耗を減らせる
- 競技との付き合い方が変わる
結果として、
走ること自体を長く続けやすくなります。
この考え方は、
子どもの競技選択を扱った記事ともつながっています。
次に読むべき記事
ここまでで、
- 筋トレと走力は単純につながらない
- 体の特性を無視した努力は報われにくい
ことが見えてきたはずです。
次は、
短距離と長距離、どちらを選ぶべきかを科学的に整理した記事
短距離が苦手でも走る才能は消えないと解説した記事
マラソンで停滞期に悩む人向けの記事
へ進むことで、全体像が一本につながります。
「筋トレが無駄だった」と切り捨てる前に、
体の特性という視点を一度入れてみてください。
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